本紙掲載日:2023-09-13
(6面)

新ばんば踊り教わる

新ばんば踊りを教わる北川小児童
指導員の動きをよく観察しながら練習

指導員招いて1、2年生が練習−北川小

 延岡市民に親しまれている「新ばんば踊り」を覚えようと、延岡市立北川小学校(大陽子校長、107人)で8日、同市レクリエーション協会の首藤邦子副会長らを指導員に招いて練習会が開かれた。同校が「地元の伝統の踊りを大切に受け継いでいきたい」との思いで、昨年度から実施。この日は、昨年教わった2年生19人と、今年初挑戦の1年生20人が一緒に練習した。

 このうち1年生は、右手と左足に色の違うリボンを付けて「(リボンを付けている方の)足を前に出す」「弓を引くように手を広げる」といった一連の所作をゆっくり、繰り返し練習。2年生も昨年の練習会を振り返りながら動きを確認した。

 音楽を流して踊ると、テンポの速さに最初は困惑。「難しいよ」といった声も上がったが、手の動きや足を上げるタイミングなど、指導員が付き添って何度も繰り返していくうちにこつをつかんで上達。最後は学年ごとに円になり、一連の所作を通しで踊った。明るく元気な「サイサイ」の掛け声が教室に響いていた。

 練習会は2回あり、次回も1、2年生合同で行い、踊りやプログラムの流れを確認。10月15日予定の運動会で披露するという。

 ばんば踊り初挑戦だった1年の矢野永翔さん(7)は「弓矢の動きのところが特に好き。音楽に乗るとテンポが早くなるから難しいけど、なんとか踊れそう」と手応えをつかんだ様子。首藤副会長は「1年生の子たちは覚えるのが早くて、2年生の子たちもちゃんと昨年習った動きを覚えていて素晴らしかった。ぜひ、楽しんで踊ってください」と呼び掛けていた。

 新ばんば踊りは、県北各地区で伝わっていたばんば踊りを、延岡市出身の作曲・演出家、並岡龍司さんらが現代調にアレンジしたもの。「普段着のままで、どこの誰でも踊れる盆踊りを」という当時の市民たちの思いが組み込まれており、現代でも祭りや飲みの席など多くの場で、市民に親しまれている。1962(昭和37)年の誕生から、昨年で60周年を迎えた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/