本紙掲載日:2023-09-14
(2面)

伝統の「市民大学」開講

第67回延岡市民大学の開講式

12月まで、幅広い分野で学び

 延岡市教育委員会主催の第67回延岡市民大学が7日、市社会教育センターで開講した。受講した57人の市民が12月14日までの全15回、地元の有識者や市外からの講師を招き延岡の歴史やまちづくり、健康、環境、防災、音楽などの幅広い分野で学びを深める。

 開講式では主催者を代表して澤野幸司市教育長が、「ついつい日常の仕事に追われてしまい、ほかの事に興味を持って学ぶということができない中で、夜の時間に学ぼうという気持ちで集まられていることに深く敬意を表したい」とあいさつ。「皆さんの背中を見て子どもたちも成長していくんだろうなと感心している」と話し、エールを送った。

 引き続き、澤野教育長が講話し、市教委が力を入れている取り組みついて紹介。「自他の幸せのために学び行動する子どもの育成」を掲げるわかあゆ教育プランを軸に、科学的根拠に基づいた教育施策の展開、自主的・自律的な学校運営の支援、多様化する学校教育への対応などを解説した。

 このうち、学校運営の支援では、若返りが進む教員の資質向上を目的とした市職員や民間企業と合同の新人研修会や、各学校独自の取り組みにプレゼン形式で予算を出すドリームプランなどについて報告。また、早期退職が広がりつつあるベテラン教職員に必要とされていることを再認識してもらうキャリアの再構築事業も注力していることを語った。

 オリエンテーションでは市民大学の趣旨や運営方針、運営委員などを紹介後、これから活動を共にする班ごとに分かれて交流。運営委員長は後藤泰さんが担うこととした。

 延岡市民大学は「よりよい明日の社会づくり、豊かな人間性への学びの場」を基本理念として、他市町村に先駆けて1956年から開講。受講生はこれまでに述べ7760人を超え、市内で最も伝統ある講座として歴史を刻んでいる。

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