本紙掲載日:2023-09-14
(8面)

災害時の行動を学ぶ−防災推進員が講義

子どもインリーダークラブ

◆簡易トイレ製作も体験

 子ども会活動のリーダーを育成する「のべおか子どもインリーダークラブ」の研修会は9日、延岡市本小路の社会教育センターであり、市内の児童が災害時の備えについて理解を深めた。主催は市子ども会育成連絡協議会(盒況二会長)。

 同クラブは小学4〜6年生を対象に、月1回開催の各種研修を通して「延岡」について学び、積極的に人と関わって行動できる社会性を身に付ける場を提供する事業。今回は参加児童23人が「防災学習〜災害の時にできること〜」をテーマに、地元で起きやすい災害や有事の際の行動などについて学習した。

 講師を務めた市消防本部警防課防災推進員の濱方康広さんは、地震や津波が発生した際の行動について指南。津波避難場所が市内に約670カ所あることを紹介したほか、大津波警報や津波警報のサイレンを実際に聞かせて「サイレンが聞こえたら周囲の大人の動きを見て状況を把握する」「自宅近くではなく、その時自分がいる場所から一番近い津波避難場所に向かう」と注意点を示した。

 講義後には段ボール製簡易トイレの製作体験もあり、5グループに分かれた児童たちはそれぞれ見本を参考に、意見を交わして試行錯誤しながら作業に励んでいた。

 児童たちを見守った盒恐馗垢蓮嶌遒衒を自分たちで考えることで自主性が育つ。しっかり話し合いながら作り上げていて感心した」とにっこり。一ケ岡小5年の溝口樹さん(11)は「みんなで協力して作業するのは楽しい。(完成した)簡易トイレはもしもの時の前に実際に使っておいた方がいいと思う」と話した。

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