本紙掲載日:2023-09-18
(1面)

延岡商生ビジネスプラン発表

それぞれ考案したビジネスプランを発表する延岡商業高校生ら

コテージ改修など独自の発想

 延岡商業高校(堀切康博校長、424人)の生徒のビジネスプラン発表会は15日、延岡市幸町の市コワーキングスペースであり、会計課や商業科の5人がそれぞれ独自のアイデアを披露した。

 ビジネスプラン発表会は、2021年度に同校との連携協定を結んだ日本政策金融公庫延岡支店(秦治支店長)と延岡市が開催。日本政策金融公庫主催「高校生ビジネスプラングランプリ」に毎年参加している同校を支援している。

 順番に登壇した5人は、観光や写真、ドッグランなどをテーマにプランを発表。商品・サービスの内容やターゲットとなる顧客、販売・広告方法から年間収支計画などを紹介した。

 このうち商業科3年の渡部涼奈さんは、須美江町にあるコテージ施設のリノベーションによるアウトドア施設の充実を提案。併せて、近年国内でも注目を集めているバレル(たる型)サウナの設置・運用も行い、より幅広い顧客を呼び込むことで地元の自然のアピールを図る考えを示した。

 お祭り文化に着目した会計科3年の工藤朋代さんは、駐車場整備など既存の祭りのサポート、新規イベントの企画・運営、祭りに関連した限定グッズの販売などを提案。市民のコミュニケーション醸成、観光客増加などで延岡の活性化を見込めるとした。

 講評役は、秦支店長、延岡商工会議所の日眄浸雰個后河野修市商工観光文化部長が務めた。収支計画書の改善点などを指摘しながら、生徒の着眼点やプランの独自性、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用した広告方法などを称賛した。

 中でも渡部さんのプランについて、リノベーションによる初期投資の抑制やバレルサウナの手ごろ感、季節を問わない集客への期待から「あすからでもできそうな内容」と感嘆の声を上げた。

 司会進行を務めた日本政策金融公庫熊本創業支援センターの金子尚弘上席所長代理は「この中から延岡を代表する起業家が出てきてくれれば」とし、来年1月に最終審査が行われる高校生ビジネスプラングランプリでの好成績に期待を寄せていた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/