本紙掲載日:2023-09-19
(3面)

認知症を正しく理解しよう

認知症の人と家族の会県支部の結成30周年記念講演会(16日、県立美術館)

認知症の人と家族の会県支部・30周年記念講演会

 公益社団法人認知症の人と家族の会県支部(川辺清人代表世話人)の結成30周年記念講演会が16日、宮崎市の県立美術館アートホールで開かれた。認知症の治療に携わる医師の講演などがあり、医療や福祉、介護の従事者や会員らが話を聞いた

 県認知症疾患医療センター「大悟病院」センター長の三山吉夫医師(87)が「認知症を正しく理解する」と題して講演し、物忘れなど加齢に伴って低下していく心身の機能や、高齢者の認知症を診断するときのポイントなどについて説明した。

 生活の目標を持たなくなった高齢者や興味・関心を失った高齢者などは認知機能が年々落ちていくとして、「予防プログラムにどう取り入れるかが課題」と指摘。総じてバランスよい食事と適度な運動、目標ある生活の大切さも訴えた。

 このほか、認知症の人と家族の会代表理事の鎌田松代さんが「認知症基本法と新しい時代の認知症介護」、同会県支部顧問の吉村照代さんが「宮崎の介護家族の黎明(れいめい)期〜支部の歴史を振り返って」をテーマに講演した。

 川辺代表世話人はあいさつで「認知症の本人、家族で悩み苦しみを分かち合い、認知証に携わる人の意見を社会に訴えていくことが会の使命。今後も認知症の本人と家族、認知症を支える医療、福祉、介護の皆さんと一緒に歩んでいきたい」と話していた。

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