本紙掲載日:2023-09-21
(3面)

全国交通安全運動がスタート

県庁を出発する交通安全啓発キャラバン隊(21日午前)
宣誓する「FC延岡AGATA」キャプテンの亀井海凪人選手(21日、イオン延岡店)

脇見・ぼんやり運転追放など重点−30日まで、県対策推進本部

 交通事故防止の徹底を呼び掛ける「秋の全国交通安全運動」が、21日から始まった。「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「夕暮れ時と夜間の交通事故防止および飲酒運転等の根絶」「自転車等のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底」と、県独自の「脇見・ぼんやり運転等の追放」を重点に掲げ、各地でさまざまな取り組みが展開される。30日まで。


◆県庁講堂などで開始式

 秋の全国交通安全運動の開始式と交通安全啓発キャラバン隊の出発式は21日、県庁講堂などで開かれた。県や県警、交通安全協会など県交通安全対策推進本部を構成する機関団体から約40人が参加し、交通事故防止の取り組みを確認した。

 同本部長の河野知事は「悲惨な事故を一人でも少なくする取り組みが大事」とあいさつ。平居秀一県警本部長は今年の事故発生件数やその内容について触れ、「安心安全な交通社会の実現を目指したい」と意気込んだ。

 同隊として県内を回る県交通安全母の会の甲斐惠子会長は「関係団体が一丸となって事故のない宮崎を目指して頑張っていけたら」と抱負。この後、県庁本館の前庭から同隊が出発し、出席者は拍手で見送った。

 運動では「夕暮れ時と夜間の交通事故防止および飲酒運転等の根絶」「自転車等のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底」を含む4項目に重点的に取り組む。終了日の30日は、交通事故死ゼロを目指す日となっている。


◆延岡AGATA4選手−交通事故防止呼び掛け

 延岡市では21日午前、イオン延岡店で開始式と街頭キャンペーンがあった。延岡を拠点に活躍するサッカーチーム「FC延岡AGATA」の亀井海凪人(みなと)、久野龍心、池元馨、江本信哉の4選手がゲスト参加し、交通事故防止を呼び掛けた。

 めひかり交通安全対策推進本部長の読谷山洋司市長は、市内で今年2件の交通死亡事故が発生していることに触れ「今後、日照時間が短くなれば、さらに交通事故が増えることが懸念される」と注意喚起。延岡署の黒瀬信太郎署長は、管内の交通事故が9月20日現在で人身、物損いずれも昨年比で約2割増の現状を述べ、「早めのライト点灯、歩行者には反射材などの利用を推奨し、交通安全の機運を高めてほしい」と呼び掛けた。

 市民を代表してキャプテンの亀井選手が「交通事故のない、安全で安心な延岡市を実現するために、車を運転する人だけでなく道路を利用する全ての人はルールを守り、道路というフィールドでのフェアプレーを心掛けましょう」と宣誓した。

 会場には市や延岡署、延岡地区交通安全協会など関係機関・団体から約70人が参加。開始式後は、店舗出入り口付近に並び、来店客に交通安全を呼び掛けるチラシや反射材などを配り、交通安全をPRした。

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