本紙掲載日:2023-09-21
(2面)

地区社協、さらなる活動を

第23回延岡市地域福祉推進大会(野口遵記念館)
MKD(三川内河川大清掃)作戦について説明する三川内中学校の生徒ら

延岡市地域福祉推進大会

 第23回延岡市地域福祉推進大会は9日、野口遵記念館で開かれ、市内各地区から300人近い関係者が参加。アトラクションや事例報告などを通して交流を深め、さらなる活動の充実に向けた思いを共有した。主催は延岡市地区社会福祉協議会連絡協議会(日盥道会長、22地区社協)。

◆三川内地区−MKD作戦など報告

 冒頭、あいさつに立った日皺馗垢蓮嶌廼瓩浪奮悗優先され、福祉が置き去りにされている気がする」と懸念。「科学は結果が着いてくるが、福祉に結果はないと思う。福祉は私たちの心につくるものではないか」と呼び掛けた。
来賓紹介・あいさつに続き、延岡工業高校ダンス部がアトラクションを発表。息ぴったりに迫力のパフォーマンスを繰り広げる女子部員たちに、会場からは大きな拍手が送られていた。

 活動紹介では、北浦町三川内地区社協の甲斐龍会長が活動報告。三川内中学校の生徒会がホタルの生息地を守るため1998年から始めた河川清掃を、翌99年から地域全体で取り組み、現在は「MKD(三川内河川大清掃)作戦」と名付けた地区の主要行事として、科学技術庁(当時)長官賞など多方面から高く評価されていることを紹介した。

 また、三川内小中の児童生徒が自分たちで育てた花を地域の1人暮らしの高齢者に直接届ける「花プレゼント活動」も15年以上続き、非常に喜ばれていると報告。こうした学校を軸とする取り組みにより福祉教育が、地元愛を培う「福祉郷育」になっていると語った。

 最後に、三川内中の河野初音さん(2年)と甲斐野乃花さん(1年)がMKD作戦について説明し、「もっとホタルが飛び交うように活動を続けていきたい」と発表。甲斐会長は「子どもたちを中心に、地域を巻き込んだ活動を続けることで結束が生まれたことは大きな成果。皆さんも子どもを中心に何かやってみてはどうでしょうか」と投げ掛けた。

 この後、九州保健福祉大学講師で、野球日本代表(侍ジャパン)のチームトレーナーを務める佐々木さはらさんが「正しい身体の使い方」をテーマに講演。参加者は興味深そうに耳を傾けていた。

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