本紙掲載日:2023-09-22
(7面)

学校設備への理解深める

オリジナルコースター作りを体験する北緑ケ丘の住民と延岡工業高校生

地域住民が実習室で物作り−延岡工高

 延岡市緑ケ丘の県立延岡工業高校(山内武幸校長)の機械科実習室「エンLab」でこのほど、北緑ケ丘地区(花畑周二郎区長)の住民を招いた「ものづくり教室」が開かれた。学校が保有する設備を地域の人たちに知ってもらおうと実施したもので、住民約10人がレーザー加工機を使ったオリジナルコースター作りに挑戦。最新の工業機械への理解を深めた。

 住民たちはこの日、好きなイラストや文字、写真などを用意して参加。同校機械技術部の部員2人が補助に付き、お気に入りの画像をパソコンに次々と取り込んでいった。

 竹製の物とケイ藻土製の物、どちらか好きな方のコースターをレーザー加工機にセットすると、機械は音を立てながら内部でレーザーを照射。短時間で自分だけのコースターが完成した。

 茶道の静かな情景を表す四字熟語「和敬清寂」を達筆な字で書き、竹製のコースターに印字した佐藤妙子さん(71)は「レーザーで焼いた部分の色味が変わるところに竹特有の味があって、思った以上に大成功。主人にお茶を入れた時、こっそり使ってみます」とにっこり。

 機械科の糸山国寿教諭は「機械科実習室の設備は学校に問い合わせていただければ、どなたでも利用できる。どんどん使ってください」と参加者に呼び掛けていた。

 延岡工業高校は、文部科学省「マイスター・ハイスクール事業」の指定校。3Dプリンターなど高度な工業設備を配備した同実習室は、事業の一環として昨年3月に設置された。市民向けにさまざまな体験活動を展開し、学校を市民のものづくりの拠点にすることを目指している。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/