本紙掲載日:2023-09-26
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地方移住への関心高まる

地方都市のまちづくりの今後などについて語った鎌原さん

元副知事の鎌原さん日向で講演

◆「地域の特性・資源をどう生かすか」

 元宮崎県副知事で国交省大臣官房審議官(都市局担当)の鎌原宜文さん(53)が19日、日向市上町のホテルベルフォート日向で「人口減少社会における地方都市のまちづくり」をテーマに講演し、まちづくりの今後について語った。

 人口減少など社会的課題に直面する中、日向圏域のまちづくりについて考えようと、日向商工会議所が主催。同市や東臼杵郡各町村の首長、国交省、県、市、同会議所などから約180人が参加した。

 鎌原さんは、日本の人口が2008年の1億2860万人をピークに減少し、高齢化も進んでいるほか、地方から東京圏への人口流入超過が続いている最近の状況を説明。地方都市から人々が転出する主な理由に「仕事や進学先が少ない」などを挙げ、「仕事は大事な要素と感じている」と述べた。

 一方で、20代を中心に若い世代で地方移住への関心が高まっていることに触れ、「コロナを機にテレワークが認知されてきているのが契機になっている」と説明。まちづくりの視点について「地域の特性、資源をどう生かし、どうアピールしていくかが大事。最適に活用することがポイントになる」と語った。

 このほか、これまでの同省の取り組みや、産業立地支援など今後さらに力を入れていくべきテーマについても語った。

 鎌原さんは1994年、建設省(現国交省)に入省。98年、米国ミシガン大学大学院公共政策学修士課程修了。2017年4月から20年7月まで宮崎県副知事。国交省不動産・建設経済局建設業課長、同省道路局総務課長を経て今年7月から現職。

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