本紙掲載日:2023-09-28
(3面)

要注意!川でサメが釣れた

宮大農学部「カマストガリザメ」と判明

 「川遊びをする方などは、念のため注意を」と呼び掛けるのは、延岡市旭ケ丘町の自営業、郡山武士さん(38)。16日午前6時半ごろ、延岡市内の川で体長1メートルほどのサメを釣り上げた=写真=。

 現場は、ヘルストピア延岡(長浜町)近くの大瀬川下流。この日、郡山さんはスズキ狙いで午前4時から釣りにいそしんでいたが、さお先は一向に揺れず。唯一の釣果が、このサメだったという。「青物は頭を振るんですが、明らかにその振り方とは違っていた。ガンッ、ガンッとサオをたたくような振り方でした」

 サメは、沖合で何度も釣り上げたことはあったが、川では初めて。人を襲うサメであれば危険と思い、宮崎大学農学部に調査を依頼したところ、27日に正式な回答があり、「カマストガリザメ」と類似する点が多いことが判明した。

 カマストガリザメは、全長2メートルほどにまで成長するメジロザメ属に属する一種。郡山さんが釣り上げたのは幼体とみられるが、当時使っていたフローティングミノー(ルアー)は歯形でボロボロになっていた。

 淡水と海水が混在した状態の汽水域でも生息でき、川を上ってくる可能性もあるという。

 沖縄方面では、かまれて傷を負ったという被害の報告もあり、「釣り上がったのは偶然かもしれませんが、注意した方がいいかもしれない」と念を押す。

 延岡市水産課は一連の報告を受け、市サーフィン連盟に注意喚起を行うなどしている。

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