本紙掲載日:2023-09-28
(2面)

農作業中の事故に注意を

JA延岡本店を出発する中央会のPR車
JA延岡管内でPR活動を行った奈須さん(左)と石崎さん

JA延岡管内キャラバン隊が訴え

 秋の農繁期を迎え、安全な農作業と無事故を呼び掛けるキャラバン隊が26日、JA延岡(楠田富雄組合長)管内でPR活動を行った。JA宮崎中央会が、普通期水稲の稲刈り時期の9〜10月に合わせて毎年実施している。今年は今月12日にJA日向管内を振り出しにスタート。県北では10月20日にJA高千穂地区管内でも予定している。

 JA延岡管内のPR活動には、JA宮崎中央会農業振興部の石崎彩華さんと奈須毅さんが、キャラバン車で来延。延岡市川原崎町のJA延岡本店を出発し、東海方面の柚の木田町、二ツ島町、無鹿町を経て沿岸部、市南部、南方方面へと車を走らせ、管内全域の農村部で安全な農作業を呼び掛けた。

 農作業中の事故を防ぐためには、トラクターやコンバインなどは確実にブレーキロックをする▽農作業は好天の時に無理をしがちになるため、無理をせず体調管理をしながら計画的に行う▽脚立を使った作業では体を伸ばすよりも、脚立そのものを作業に適した場所に移動することなどが大切という。

 農林水産省の調べによると、2021年中の農作業に伴う死亡者は全国で242人で前年比28人減。事故区分では、農業機械作業によるものが171人で死亡事故全体の70・7%を占めた。このほか農業用施設作業によるものが7人で同2・9%、機械・施設以外の作業によるものが64人で同26・4%だった。

 県内では毎年、10件ほどの死亡事故が起こっている。今年は3月から5月にかけて立て続けに4件発生したことから、JA宮崎中央会は「特に注意喚起を呼び掛ける」として、例年以上にPR活動に力を入れている。

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