本紙掲載日:2023-09-28
(8面)

秋の味覚を求めて−日之影町特産の栗を直売

 日之影町産の栗を販売する「第15回ひのかげくり直売市」が24日、同町七折の道の駅青雲橋であり、秋の味覚を求める買い物客でにぎわった。主催は高千穂地区果樹振興会日之影支部。

 町内で採れた栗のPRと生産者の意欲向上を図る恒例行事。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された。

 この日は同支部くり部会(甲斐文人部会長)が、鮮度の高いA品質以上の果実▽低樹剪定(せんてい)による2Lサイズ以上の大玉果実――など、県のブランド認証基準を満たした「みやざきびっ栗」の青果や焼きぐりを販売した。

 焼けた栗が甘く香る会場では、道の駅青雲橋野菜生産者グループによる「第99回おひさまのおかげ『青雲朝市』」や町みどりの少年団による苗木の配布なども行われ、早朝にもかかわらず開始直後から駐車場が満車になる盛況ぶりだった。

 毎回訪れるという甲斐ヨシ江さん(69)=延岡市旭町=は「甘くて立派なクリが多いので毎回、楽しみにしています。友達の分も買って帰るのですが、すごく喜んでもらえます」とにっこり。

 焼きぐりを担当した同くり部会の盡一行副会長(65)は「雨や気温の影響か、今年はまれに見る不作の年だが何とか開催することができた。おいしいクリを食べて、秋の訪れを感じてもらえたらうれしい」と話した。

 日之影町産のクリは豊かな甘みと芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴で、生産農家の家庭選別と光センサー式選果機により厳選された高品質なクリとして市場評価が高い。加工用が主で、県北では延岡綜合地方卸売市場などに卸されている。

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