本紙掲載日:2023-10-02
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夕刊デイリー新聞創刊60周年記念講演会

 夕刊デイリー新聞社は60回目となる創刊記念日の1日、延岡市の野口遵記念館で記念講演会を開きました。午前は日之影町生まれ延岡市育ちで、現在は福岡県で活躍中のフリーアナウンサー高橋巨典さん(63)が、午後は日本ほめる達人協会顧問の松本秀男さん(62)が講演しました。開会に際し松永和樹社長は「人間で言う還暦という大きな節目を迎えることができたのも、愛読してくださっている皆さま方のおかげ」と感謝の言葉を述べました。講演の要旨は次の通りです。

◆地域の魅力アピール「突き抜けて」−高橋巨典さん

 高橋さんは1983年、テレビ宮崎(UMK)に入社。アナウンサーとして36年間務め、2019年からはフリーアナウンサーとして活動。20年からはテレビ西日本(福岡)の情報番組でメインMCを務めている。

 「輝け!ふるさと県北」と題した講演では「新しい環境からいろんなものが見えてくる」として、宮崎を出て知った、宮崎では見られなかった地域性豊かな取り組みや人などを、「突き抜ける」をキーワードに紹介した。

 宮崎は食べ物がおいしく、福岡で宮崎物産展が開かれるとかなり人気の一方、福岡では九州で一番認知度が低いこと、交通面で「遠い」と感じられていることなど挙げ、「同じ九州でも他県に比べて宮崎はまだまだPR不足」と指摘。

 その上で「宮崎の魅力を大いにアピールすることで、県北発展のお手伝いが少しでもできるのであれば、こんなに幸せなことはない」とし「皆さんのふるさと、地域の魅力を上げるためにも変わってください。変えて下さい。突き抜けてください」と呼び掛けた。

 また、夕刊デイリー新聞に連載中のリポート「巨典の−故郷は遠きにありて思うもの」で紹介している福岡で活躍中の県北出身者について、「県北の最強の応援団で貴重な人材。ふるさとへの提言も今後の県北発展への鍵になると思う」と述べた。

 夕刊デイリー新聞についても触れ、自身が小学6年の時に載った記事の切り抜きを紹介。「今も大切に保管しており、いまだに自分の胸の中で誇り。これからも引き続き県北の素晴らしい人、大自然、暮らし、教育、文化を見つめながら、地域の皆さんの背中を押してあげてほしい」と期待を込めた。


◆感謝の一言加え「心の報酬」に−松本秀男さん

 松本さんは歌手さだまさしさんの制作担当マネジャーを8年務め、細やかな視点や言葉力でアーティスト活動をサポート。その後、外資最大手の損害保険会社でトップ営業を達成するなど成果を出した。

 組織を動かし業績を上げ、家庭まで元気にする「ほめる達人(ほめ達)」として、数々の企業研修、子育て世代への講演会などで活躍している。

 今回は「組織も家庭も、悩みごとまで、ほめて解決!」をテーマに講演。マイナスをプラスに変える考え方や言葉選びのポイントを、ユーモアたっぷりに話した。

 駆け出しの頃、顧客の課題点と改善案を示すだけでは売り上げが伸びなかったと失敗談を紹介。「まずは何でもいいからすばらしいところを20個見つけて、すぐに改善できる点を伝える」という手法に方向転換すると、飛躍的に業績を上げたとして成功事例を報告した。

 その上で、ほめるとは「価値を発見して伝えること」だとして▽短所や欠点ばかりが目に付くが、相手の良いところを探す▽自分の役割や商品の価値を伝えられる▽失敗やトラブルを成長のチャンス、未来の自分への大きなプレゼントにする−−ようアドバイスした。

 相手のした事に対し、感謝やねぎらいの一言を加えるだけで「十分『心の報酬』になる」と説明。

 さらに簡単な方法として「普段のあいさつに相手の名前などを一言付ければ、その人と顔を合わせてコミュニケーションが生まれる」とし、そうした日ごろのやり取りを積み重ね、良好な人間関係を築いていくようアドバイスした。

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