本紙掲載日:2023-10-03
(6面)

延岡と五ケ瀬つなぐ懸け橋に

シャンソニエ野葡萄がディナーショー

 延岡市を拠点にシャンソンやカンツォーネの魅力を広めようと活動している「シャンソニエ野葡萄(のぶどう)」のディナーショーが9月30日、五ケ瀬町桑野内のレストラン「雲の上のぶどう」(五ケ瀬ワイナリー内)であった。

 シャンソンを通じて延岡市と五ケ瀬町の交流を深めようと、両自治体をつなぐ活動に取り組む椎葉年美さん(58)が企画し、「シャンソンのイメージと合致する」ワインの産地五ケ瀬ワイナリーを会場に設定。同町では2回目の開催となった。

 この日は、シャンソニエ野葡萄のメンバー12人が出演。1人1曲を担当し、県内外から来場した約35人へ「今あなたに歌いたい」「セェルブールの雨傘」などを送った。

 フィナーレには、多くのコンクールで輝かしい成績を残し、プロとしても活躍する吉田征子主宰(78)が登場。「バラ色の人生」を披露した後、鳴りやまない拍手に応えて「愛の賛歌」を情感たっぷりに歌い上げた。

 その後、出演者と来場者が入り交じり、余韻に浸りながら歓談。町内で栽培されたブドウを100%使用したフレッシュワインと町産食材盛りだくさんの料理に舌鼓を打ち、赤らんだ頬で優雅なひとときを満喫した。

 同町桑野内で地域おこしなどに取り組む綾美榮さん(48)は「シャンソンに触れる機会はあまりなかったのですが、聞いたことのある曲もあって楽しめました。五ケ瀬ワイナリーでのディナーショーはこれまでなかった取り組み。素晴らしかったので続けてほしいです」と大満足の様子。

 シャンソニエ野葡萄は来年で結成20周年。吉田主宰は「以前、島野浦(延岡市)で見た美しい野葡萄の果実のように、一人ひとりが輝いてほしいと願いを込めて名付けたグループです。メンバーの個性豊かな歌声が延岡市と五ケ瀬町をつなぐ懸け橋になればうれしい」とほほ笑んだ。

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