本紙掲載日:2023-10-04
(3面)

旭化成の地域貢献−東海中での授業を公開

前回り受け身のポイントを伝える千野根選手(9月27日、東海中柔道場)

日本一の柔道部員が〃先生〃に・延岡

 実業団日本一の旭化成柔道部は、拠点を置く延岡市で中学校の授業をサポートする事業を今年度から始めた。9月27日は眈綯匯縫魁璽舛叛虧邵有我選手が、東海中学校(井上譲司校長)で授業に参加。その様子を報道公開した。

 生徒は日本トップクラスの現役選手から直接、武道の素晴らしさ、楽しさを学んだ。

 同市によると、中学校は2012年から、1、2年生で武道が必修となった。市内中学校に柔道専門の体育教諭はおらず、旭化成柔道部の地域貢献活動の一環で、体育の授業に協力することになった。

 この日は1、2時間目の授業に、1年生の2クラス約65人が参加。倒れた時に衝撃を和らげる前回りをメインに、後ろや横回転などの受け身を学んだ。

 眈絅魁璽舛叛虧邵選手は、生徒たちが回転した後に足が重ならないよう両膝を広げることや腕の角度などを指導。教員1人では目の届きにくい生徒の動きも、3人態勢でしっかり見守った。

 同中の茂達矢教諭は「専門的なアドバイスは子どもたちにとってプラスになるし、実業団選手なので指導にも説得力がある」。市保健体育課の松田健太朗スポーツ振興係長は「選手が授業をサポートすることは全国的に見てもなかなか無い。地元に実業団がある延岡だからこそできる」と話した。

 1年生の萱野璃人さん(12)は「選手やコーチは受け身が上手で、かっこよかった」。深田悠太朗さん(12)は「旭化成柔道部の方々が一生懸命教えてくれていろんなことを学べた。柔道の授業をもっと頑張りたい」とうれしそうだった。

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