中秋の名月に観月会

琴・舞踊－日本の風情に触れながら・日向

　第２４回日向市民観月会は９月３０日、同市役所１階市民ホールで行われ、市民が中秋の名月の夜に琴の演奏や日本舞踊など日本の風情に触れた。同市文化連盟（花柳絹太会長）、同市民観月会実行委員会（黒木久典実行委員長）主催。

　２０１９年以来、４年ぶりの開催。舞踊や琴、詩吟、短歌、俳句、茶道の同連盟加盟団体が参加した。

　日向行乃会が「こびき唄」など３曲を演奏し、日向市舞踊連盟は「秋の色種」など日本舞踊を３演目披露。宮崎吟詠会は和歌や漢詩を吟詠し、牧水短歌朗詠の会は「かたわらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな」など４首を朗詠した。

　また、ホールの外では日向市茶道連盟大日本茶道学会による呈茶の振る舞いが行われ、来場者は茶を味わいながら和の雰囲気を楽しんだ。

　短歌俳句コンテストも行われ、５０人が投稿。審査の結果、短歌の部は長渡栄子さん（日向市）の「連れ立って観月会に出て来ぬ耳にそうっと香水さして」、俳句の部は安藤幸雄さん（同）の「月も又一人の旅路山の端」がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。

同コンテストのその他の入賞者は次の通り。

【短歌の部】優秀賞＝黒木京子（日向市）▽優良賞＝黒木久典（同）▽佳作＝日髙尚子（同）庄司紀子（同）。

【俳句の部】優秀賞＝米良安昭（日向市）▽優良賞＝鮫島美都実（同）▽佳作＝黒木高幸（同）橋口君代（同）。