本紙掲載日:2023-10-06
(6面)

予算の仕組み学ぶ

尚学館中で租税教室

 延岡市大峡町の尚学館中学校・高等部(柳田光寛校長)は9月27日、同校大会議室で「租税教室」を開いた。同校の中学3年生47人が参加。国の財政や予算の仕組みを学び、国を想定した予算書の作成を実践した。

 国の財政に興味を持ってもらうことを目的に財務省が行う「財政教育プログラム」の一環。同省九州財務局宮崎財務事務所総務課の園田修大さん(25)が、歳入・歳出といった予算の基本的な仕組みや税の種類、公共サービスなどを解説した。

 さらに、日本の財政が抱えている問題を「借金があることではなく、『増えている』こと。借金を返すための借金が必要になっている」と紹介。「あと3年くらいで皆さんも選挙権を持つことになる。予算にも目を向けて誰に投票するかを考えてほしい」と呼び掛けた。

 グループワークで行った「財務大臣になって予算をつくろう!」では、班ごとにどんな国にしたいかを決めて、方針に沿った予算書を作成。社会保障を増やす班や子育て支援に力を入れる班、国家防衛を重視する班など、予算書には〃国〃の個性が色濃く反映されていた。

 若者に優しい国を目指して予算を考えた三宅こはるさん(15)は「予算の仕組みは初めて知ることばかりで、政治についても考える良い機会になりました。予算の一部を増やすときのメリットとデメリットのバランスを取るのが難しかったですが、新鮮で楽しかったです」と話した。

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