本紙掲載日:2023-10-09
(2面)

多彩に夕陽の里フェスタ

盛り上がった「第25回夕陽の里フェスタ」(8日、五ケ瀬町桑野内の『風のホール』)
五ケ瀬ワインやおでんを囲んで談笑する来場者(同)

ステージや出店楽しむ−五ケ瀬町

 〃夕日の里〃として知られる五ケ瀬町桑野内の秋祭り「第25回夕陽(ゆうひ)の里フェスタ2023in五ケ瀬」が8日、風のホール(五ケ瀬ワイナリー内)であった。あいにくの天候にもかかわらず大勢が訪れ、多彩なステージプログラムや出店を楽しんだ。主催は同フェスタ実行委員会。

 地元の地域おこし団体・夕日の里づくり推進会議(甲斐郁生代表)が中心となって企画する恒例行事で、桑野内地区のPRを目的にスタート。毎年多くの出演、出展者を迎えて開催しており、地区内の代表的な催しとして親しまれている。

 この日は、地元の上組小学校と保存会による伝統芸能「団七踊り」で開幕した。フラや神楽、バンド演奏、お笑いショーなどが続き、メインイベントとして歌手の沖吉けい子さん(54)らによるスペシャルコンサートを実施。郷土芸能「五ケ瀬太鼓『流鼓』」の演武もあり、盛り上がった。

 降りしきる雨の中、傘を差して出店を回る姿も多かった。購入したおでんやたこ焼き、焼きそばなどを屋根付きのホールへ運び、五ケ瀬ワインと一緒に舌鼓。ご機嫌な様子で談笑し、ステージを楽しむなどしていた。

 上組小学校が創立100周年の際に校長を務めていたという日高光弘さん(68)=国富町=は「景色がいい、人がいい、子どもがいい。私にとって五ケ瀬町は素晴らしい場所でした。離任してからもイベントがあるたびに足を運んでいますが、心が洗われるような気持ちになります」と笑顔。

 実行委員長でもある夕日の里づくり推進会議の甲斐代表(54)は「運営側の高齢化にコロナ禍も重なり『もうやめていいのでは』という声も出たが、大人が頑張る姿を見せないと次世代の若者は気概をなくしてしまう。こうしたイベントを続けることで、数人でも地域を盛り上げようという若者が出てきてくれたらうれしい」と話した。

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