本紙掲載日:2023-10-12
(3面)

家畜伝染病の水際防疫PR

水際防疫啓発キャンペーンの参加者

宮崎空港でキャンペーン・県など

 農林水産省と県、みやざき養豚生産者協議会は11日、宮崎ブーゲンビリア空港で家畜伝染病に対する水際防疫啓発キャンペーンを実施した。各機関・団体から計約20人が参加し、海外からの旅行者らに家畜伝染病の病原体を持ち込まないよう注意を呼び掛けた。

 県家畜防疫対策課によると、東アジア地域では口蹄(こうてい)疫やアフリカ豚熱など家畜伝染病が発生し、国内への病原体の侵入リスクは非常に高い状態。加えて、国内では全国的に高病原性鳥インフルエンザや豚熱の発生が相次いでいる。

 こうした中、同空港では先月、国際定期便「宮崎―ソウル線」が運航再開。

 海外から今後も多くの旅行者が本県を訪れることが予想され、さらなる水際防疫体制強化が求められることから、今年2月に続いて実施した。

 参加者は、発着便の利用者約235人を対象に英語や韓国語で「肉製品持ち込み禁止」「罰金最高300万円」といった注意事項が書かれたポケットティッシュ約500個を、国際線チェックインカウンター付近で配布した。

 県畜産局の河野明彦局長は「水際と地域、農場の三つの防疫に取り組み、本県の畜産を守りたい」とし、県民に向け「農場に近づかないことや消毒の実施のほか、肉製品などの消費に協力してほしい」と話していた。

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