本紙掲載日:2023-10-12
(7面)

志望校合格へ決意新た

受験シーズンを前に入魂式・延岡星雲高

 本格的な受験シーズンの到来を前に、県立延岡星雲高校(宮真司校長、485人)で6日、受験生を激励する「入魂式」が開かれた。3年生155人に、保護者がカツカレーを振る舞って〃入魂〃。願掛けグッズも配布され、志望校合格への願いを込めた。

 体育館で開かれた式典では宮校長が、ノミの生態を例に、生徒たちを激励。「ノミは本来、30センチもの高さまでジャンプできる生き物。しかしコップの中に閉じ込めてしまうと、コップの高さまでしか跳べなくなってしまう」と説明し、「壁にぶつかっても諦めないで。跳べなくなってしまったノミも、高くジャンプできるノミの隣にいることで再び高く跳べるようになる。皆さんも周りを励ます、元気なノミになってほしい」と呼び掛けた。

 その後、生徒たちは体育館後方に設置された五角形の門「五角(ごーかく)の門」をくぐって願掛け。教室に戻って、保護者が用意したカツカレーをおいしそうに頬張り、志望校合格に向けて気持ちを奮い立たせていた。

 保護者の一人、國井明日佳さんは「受験は未来を築くための大切な試練だと思っている。つらいときは遠慮なく不満を吐き出してほしい。子どもたちには、自分は一人で戦っているわけではないんだと、支えてくれている人たちがいるんだということを忘れないでほしい」とエール。

 国際公務員を目指している後藤琉衣さん(17)は「周りの気持ちを背負っていることを実感して、もっと頑張ろうと思いました。来年1月の共通テストに向けて、気持ちは落ち込むことはあるけど、12日のカツカレーの味を思い出して踏ん張れそうです」と晴れやかだった。

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