本紙掲載日:2023-10-13
(7面)

練習の成果、堂々と披露

上野小中で合同文化発表会−高千穂

 高千穂町立上野小中学校(末原幹大校長、78人)の小中合同文化発表会が7日、同校近くの上野体育館であった。「SPARKLE〜輝く個性と絆で結ぶ〃舞〃story」をテーマに、全校児童生徒が練習を重ねて磨き上げた伝統芸能やパフォーマンスを披露した。

 開会式では、末原校長が「今までやってきたことに自信を持って堂々と発表してください。にぎやかに、厳かに、そして楽しい発表を期待しています」とあいさつ。発表準備は速やかに行うこと、私語をせず真剣に鑑賞することなどの諸注意を伝え、プログラムへ移った。

 中学1、2年生と小学3、4年生が順に、地元保存会に教わった「上野臼太鼓踊り」と黒口地区の「棒術」を勇壮に披露。小学1、2年生はかわいらしいダンスや鍵盤ハーモニカの演奏で盛り上げ、小学5、6年生が高千穂町の姉妹都市である沖縄県豊見城市の「エイサー」を軽快に踊った。

 中学3年生の5人は、神楽を舞うために特設された神庭(こうにわ)で、国指定重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」を演舞。海神の舞とも呼ばれる4人舞「住吉」を2パートに分け、鳴り響く太鼓や笛の音に合わせて厳かに舞った。

 午後には、中学1〜3年生による演劇と合唱も行われたほか、館内には児童生徒が手掛けた書写や美術作品、夏休みの自由研究リポート、修学旅行の体験をまとめた壁新聞などが掲示され、興味深そうに観覧する保護者らが多く見られた。

 文化委員長の安在舜さん(14)=中学3年=は「限られた時間で頑張ってきたので、その成果を堂々と発表できて良かった。伝統を継承することは大切なことなので、(下級生には)これから先も文化発表会を通して上野の伝統を受け継いでいってほしい」と話した。

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