本紙掲載日:2023-10-16
(3面)

県職員が家畜防疫訓練

家畜伝染病の発生時の防疫作業に備え、照明車の操作方法を学ぶ県職員ら

夜間作業を迅速に−照明車の操作方法学ぶ

 家畜伝染病発生時に国土交通省から借用する照明車の操作方法を学ぶため、県は13日、延岡市大貫町3丁目の同省桜小路排水機場駐車場で訓練した。防疫作業に携わる県職員らが、同省延岡河川国道事務所の職員から指導を受けた。

 県家畜防疫対策課によると、高病原性鳥インフルエンザなど家畜伝染病が発生した場合、県は、迅速な防疫措置に向け、夜間も殺処分や埋却などの防疫作業を行う。その際、作業者の安全を確保するため同省所有の照明車を借りることになっている。

 同日は県東臼杵農林振興局の職員ら約20人が参加。延岡河川国道事務所の職員が、発電機のバッテリー確認など照明車出動前の作業や操作方法などについて説明。

 県職員は、指導を受けながら照明の支柱を伸縮させたり、照明の方向や角度を変え、点灯させるなどして、家畜伝染病の万一の発生に備えていた。

 同振興局農村整備課の今村義太郎さん(24)は「初めての操作は難しかったが次第に慣れてきました。学んだことをしっかり現地で活用したい」、山室智靖さん(25)は「土壇場より事前に研修を受けていた方が現場のミスも減ります。いい経験になりました」と話していた。

 県内では昨シーズン3件の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、今後も家畜伝染病の発生が危惧される。

 12日には宮崎市橘通西1丁目の同省小松排水機場駐車場でも同様の訓練を実施。防疫作業に携わる県庁職員らが、宮崎河川国道事務所職員から照明車の操作方法について学んだ。

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