本紙掲載日:2023-10-18
(3面)

企業の森づくり協定締結

企業の森づくり協定調印式の出席者

県と安井、延岡地区森林組合

 県と延岡市の安井(堀田道臣社長)、延岡地区森林組合(内田千博組合長)、同市の小田久雄さん(70)は17日、企業の森づくりに関する協定を結んだ。安井は2033年12月31日までの10年2カ月間、小田さんが所有する同市北川町長井の山1・29ヘクタールを「やすいの森」として整備、保全する。

 企業の森づくりは、企業が所有者から無償で山の提供を受け、経費を負担して植栽したり森林組合に作業を委託したりして環境整備、保全に取り組む制度。企業には、社会貢献活動によるイメージアップなどの効果があるとされる。

 同日、県庁で調印式があり、4者が協定書に調印。堀田社長は「ものづくり企業としてCO2排出は避けられない。だからこそ、地球環境に優しい取り組みを進める責任がある。福利厚生の一環として全社員で活動していきたい」と述べた。

 安井は28日、やすいの森でヤマザクラ1935本の植樹祭を行う予定。堀田社長は「地域の方々が安らげて花見ができるような場所になれば」、小田さんは「桜の名所になればと楽しみにしている」と話した。

 県環境森林課によると、やすいの森で植林や下刈りが行われた場合、協定期間中における累積のCO2吸収量は約76トン。また、協定を結んだ企業は17日時点で44社、植栽面積約161ヘクタールで、このうち30社が協定期間中だという。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/