本紙掲載日:2023-10-18
(3面)

事故防止対策を要望−地元住民らが関係機関に

並行する市道の交差点で警察官に対策の必要性を伝える石川区長ら(延岡市塩浜町3丁目)

延岡市塩浜町3丁目の市道交差点

 交通量が多い延岡市塩浜町3丁目の市道交差点2カ所で、出合い頭の事故が起こりそうな場面が相次いでいるとして、地元住民らが署名を集めるなどして関係機関に対策を求めている。

 現場はいずれも塩浜方面−片田方面を結ぶ市道の通り道となる塩浜ひかり団地に接する交差点。一帯は団地住宅や老人福祉施設、集合住宅、保育園、工場などが立ち並ぶのに加え、信号機の多い幹線道路を避けるドライバーの〃抜け道〃となっているため、朝夕だけでなく日中も引っ切りなしに車が往来している。

 このうち、団地南側は低地の田畑側と高台の団地側の道路が並行。段差のせいで、同じ方向から走ってきた車が互いに認識できないまま合流部の交差点で鉢合わせになって急停止するケースが繰り返され、接触事故も起きているという。

 一方、団地北側は工場通りの広い主要道が抜けていて、速度を上げて走行する車両が目立つ。このうち、カーブになっている箇所は団地側から2本の道路が交わる変則的な四差路になっていて見通しが悪く、優先的に主要道を走り抜けようとする車と団地側から見切り発進する車、主要道から団地側へ急進入する車が入り乱れ、歩行者も怖い思いをしているという。

 こうした状況が続く中、塩浜ひかり団地を中心に地元住民らからは「いつ大きな事故が起きてもおかしくない」と苦情の声が高まり、塩浜区の石川勇区長と同町ひかり区の大石直行区長の元にはこれまでに50筆を超える署名が寄せられた。

 対策の必要性を知ってもらいたいと石川区長は12日、延岡警察署の担当職員と地元の後藤司光市議会議員を現場に案内。団地南側の交差点は並行するうちの片方の市道に一時停止線と標識を設置できる可能性はあるが、いずれにしても警察に寄せられる対策の要望は膨大で現実的に優先度は低く、「まずは道路管理者である市に対応を仰いではどうか」という考えで一致した。

 石川区長は後藤議員を通じ、大石区長とともに市にも対策を求めることにしており、「カーブミラーや外側線、注意を呼び掛ける道路表示だけでも一定の効果はある。実際に事故も起きており、何とか対策してもらいたい」と訴えている。

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