本紙掲載日:2023-10-19
(2面)

指導員がスキルアップ

新聞コーナーではめくるだけでも一苦労
小銭で支払う体験では手先がうまく動かせず苦戦

ハンディキャップ体験学習

◆日常生活の苦労を体感

 延岡市社会福祉協議会(柳田泰宏会長)は12日、同市三ツ瀬町の市社会福祉センターで、ハンディキャップ体験学習の支援を行う指導員を対象にしたスキルアップ研修会を開いた。新たに指導員に加わった5人を含む26人が参加。実技研修を通して、説明や声掛けの仕方、こつなどを学んだ。

 研修会は、市内の小学校などがハンディキャップ体験学習を行う際、現場に派遣され、児童が安全に体験できるように支援を行う指導員の技術向上を図るのが狙い。市社協は、養成講座とスキルアップ研修会を隔年で開催している。

 この日は、高齢者疑似体験▽車いす体験▽アイマスク体験の三つを用意。このうち高齢者疑似体験では、手足などに重りを着け、首から掛けたエプロンと膝にひもを掛けて腰が曲がった状態をつくり、さらにヘッドホンとゴーグルで、耳と目も不自由な80〜90代の高齢者の状況を体験した。

 2人一組で一人は高齢者役、一人は介助者役になって日常的に行う〇を書く⊃景垢鯑匹爿ラジオを聴くた紊鬟灰奪廚砲弔悪ゾ銭で支払うι呂に入るのそれぞれを体験した。

 このうち新聞は、めくるだけでも一苦労。大きな文字の見出しは何とか読めたものの、小さめの見出しは太字でも「何て書いてるか分からん」と参加者。個人差はあったが、本文については「ぐちゃぐちゃに見える」と驚く声が聞かれた。

 小銭は、狭まった視界、思うように動かない手で用意するのに苦戦。見守った社協の職員は、あえて細かな金額を要求したり、身に着けているものを外して違いを確認するように促したりと、参加者に気付きが得られる声掛けを行っていた。

 10年以上指導員を続けているという同市吉野町の盒狭Ъさん(67)は「毎年少しずつ変わっているので、最新のやり方、声掛けの仕方を学びたい」と話していた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/