本紙掲載日:2023-10-19
(6面)

各団体が演目披露、PR

文化芸能発表会を初開催−高千穂町文化協会

 高千穂町文化協会(興梠則夫会長、10団体)の「文化芸能発表会」が14日、同町自然休養村管理センターであった。新型コロナウイルスの影響で発表の機会が減少した芸術文化団体の活性化を図ろうと、初めて開催。5団体が優雅に演目を披露し、来場者を魅了した。

 この日は、高千穂青葉会による舞踊「眦(まなじり)」で開演。興梠会長(77)の〃名司会〃で進行し、日本詩吟学院岳風会誠詠会高千穂支部が「高千穂賛歌」など7吟、高千穂民謡保存会が「正調刈干切唄」と「日向木挽唄」を歌い上げた。

 後半の部には日本舞踊の穂皺颪登場し、「火の舞」といった4差しを上演。女性奉仕者(ほしゃ)でつくる高千穂さと神楽保存会が水神を祭る火伏せの舞「沖逢(おきえ)」を厳かに舞い、フィナーレを飾った。

 演目の前には、各出演団体による自己PRや演目紹介の時間が設けられ、興梠会長とのユニークな問答に客席から笑いが起こる場面も。ステージ外では高千穂俳句会の俳句や小原流千穂会が手掛けた生け花展もあり、興味深そうに観覧する姿が多く見られた。

 町内の仲良し3人組で訪れたという田中花子さん(75)=岩戸=は「高齢な方も多いのに、皆さん生き生きとされていて元気をもらえます。(出演した)知人の演目も素晴らしく、本当に来て良かったです」と笑顔。

 興梠会長は「あくまで発表会なので、順位や得点といった競技要素は設けていません。純粋に伝統芸能を楽しんでいただく場として、鑑賞した人の中から数人でも『やってみたい』と思ってくれる人が出てきてくれたらうれしい」と話した。

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