本紙掲載日:2023-10-20
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賞の人−藤本兼男さん(延岡市北方町早日渡)

2023年度第49回夕刊デイリー明るい社会賞

◆地元の歴史・文化を振興

 1936年時の改築から老朽化が進んでいた早日渡神社の再改築のため、2001年に立ち上げられた建設委員会で事務局長として奔走。建築畑を歩んできた経験を生かして基本計画の作成や資金調達に力を発揮し、02年の神殿と拝殿の改築、遷宮に大きく貢献した。

 961年の遷座から1000年超の歴史を持つ早日渡神社への思いは強く、普段から立木の伐採や土入れなど境内の維持管理にも率先して汗を流す日々を送る。

 「若いころから関心があった」という神社仏閣への献身は早日渡神社にとどまらず、自宅近くにある金龍寺の檀家(だんか)総代、北方町氏子総代会の書記・会計も長年務めている。

 現在、特に腐心しているのが次世代への引き継ぎ。「金龍寺関係は今年ようやく後継にバトンを渡せましたが、早日渡神社に関してはあまり見通しが立っていません」と頭を悩ませつつ、「若い世代の神社や寺離れはこれまでにも、みこしの担ぎ手不足などで実感してきました。地道に呼び掛けていきますよ」とどっしりとした構え。地元の文化振興に向ける力強いまなざしは失われていない。

(推薦者=末永誠二北方町早日渡区長、木村重穂早日渡神社神主、甲斐龍二早日渡神社氏子総代)

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