日常に安らぎ−癒やしのマルシェ

〃最高の開運日〃に「花めくフェア」−高千穂

　暦上で〃最高の開運日〃とされる「天赦日」にちなんだマルシェイベント「花めくフェア〜癒（いや）し・美し・旨（うま）し」が１７日、高千穂町自然休養村管理センターであり、せわしない日常に安らぎを求める老若男女でにぎわった。

　メインターゲットである女性に自分のための時間を大切にしてもらおうと、高千穂町でヒーリングセルフケアサロン「ＲＡＫＵ〜楽〜」を経営する金子左央梨さんと、延岡市でヒーリングサロン「ＦＡＩＲＹ」を経営する�睫擇泙罎澆気鵑�中心となり、２０１９年から毎年実施している。

　天赦日は年に数回訪れる吉日で、高千穂町の磁場エネルギーとも相性が良いとされている。イベントは験担ぎも兼ね、町内で夜神楽が始まる１１月の天赦日に開かれるのが通例だが、今年は１０月以降に天赦日がないため前倒しで開催された。

　場内にはヘッドスパ、ネイルサロン、手作り雑貨、手相占いといった日常に彩りを添える５２店舗が出店。ほろ苦く香るコーヒーにバラエティー豊富なパン、菓子類、軽食も並び、友人グループで楽しげにブースを回る女性客も見られた。

　毎年来場しているという延岡市の吉田絹枝さん（５６）は「家事で毎日大忙しなので、こういう催しはいい息抜きになる。お店もたくさんあって、悩ましいが、とても楽しい」と笑顔。

　発起人の一人である金子さんは「家族や仕事を大事に思うのは素晴らしいことだが、同じくらい自分のことも大事にしていただきたいと始めた催し。多彩なブースに癒やされ、あすを生きる活力につなげてもらえればうれしい」と話した。