本紙掲載日:2023-10-21
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急ピッチ解体進む−旧延岡市民体育館

急ピッチで解体工事が進む旧延岡市民体育館(20日午後、延岡市大貫町)

 跡地に新たな県体育館(アスリートタウン延岡アリーナ)が整備される旧延岡市民体育館の解体工事が急ピッチで進められている。大型重機で次々と破壊される体育館を見た市民からは、見慣れた風景が失われていくのを寂しがる声も聞かれた。

 延岡市民体育館は1979年の宮崎国体に合わせて建設。バスケットボールコート2面が取れるフロアや、約800席の観客席を備えた本館(4147平方メートル)と、剣道場や柔道場、ウエートトレーニング場が入る別館(539平方メートル)で構成され、44年間にわたって多くの市民のスポーツやイベントを支えてきた。

 別館は一昨年に解体され、新体育館のサブアリーナが今年8月に完成。現在はメインアリーナ建設工事の一環として旧市民体育館の解体が進められており、新県体育館は27年に本県で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて、25年12月の全面オープンを予定している。

 解体工事は、外壁や鉄骨をアームの先端で挟んで剥ぎ取るように進められ、すでに西側は内部がむき出しの状態。

 あらわになった体育館の姿を遠目に見ていた70代男性は「なくなるときは、あっという間で、感傷に浸る暇もないようですね」と話した。

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