本紙掲載日:2023-10-21
(3面)

香りよく、見ごろ

古江のキンモクセイ−延岡市北浦町

 「町中にキンモクセイの香りが漂うようになってきました。古江のキンモクセイの香りかなと思い行ってみると、ほぼ満開の状態でした」と話すのは、延岡市北浦町の北浦診療所・所長の日睛昭さん(59)。国の天然記念物に指定されている「古江のキンモクセイ」が見頃を迎えている。

 日發気鵑蓮∨菁キンモクセイの香りが香ってくると、見に行っているという。今年も18日、香りに誘われて行くと、「いい感じでほぼ満開の状態だった」と撮影した=写真=。

 3日たった21日は、「花が少しずつ落ちて、一番いいころ」と日發気鵝F始が黄色のじゅうたんのようで、この姿もまた美しいという。

 古江のキンモクセイは、1930年に国の天然記念物に指定。指定時は樹齢300年、高さ18メートル、幹回り1・5メートルの巨木。開花期には周囲数キロまで芳香を放ち、「沖を通る船まで漂った」と伝わっている。

 45年の台風によって主幹が折れて幹の空洞化を招き、シロアリ被害もあって衰えたが、県の事業によって回復している。正式には「ウスギモクセイ」という。(延岡市教育委員会)

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