本紙掲載日:2023-10-21
(7面)

九州若手芸術家展

ギャラリーかわなか−29日まで

 九州若手芸術家展「ArtistsQ−shu」が、延岡市伊達町のギャラリーかわなか(川中啓二代表)で始まった。九州在住、または出身とゆかりのある30〜50代の芸術家6人が約30点を展示。29日まで。

 作品展は、九州の若手アーティストを知ってもらう機会にしようと、川中代表(53)が昨年に続いて企画。日本画、アクリル画など、バラエティー豊かな作品がそろった。

 このうち川南町在住でイラストレーター、画家、絵画造形講師など幅広く活躍する児玉美音子さん(48)は、どこか異国の雰囲気を感じるアクリル画5点を出品。

 コスモスとススキがなびく秋の風景の中で葉っぱの楽器を演奏する女性や、細やかな模様が描かれた夜の世界で本でできたアコーディオンを弾くウサギなど、独特の世界ながら、温かな作風の絵が並んでいる。

 「ネタは日常に転がっている。思い付いて描いているが、最終的にはどんな絵になるかは分からない。完成したら空想の世界になっている」と児玉さん。何度も色を重ねて描いており「8割でき上がるまではしんどいと思いながら描いている。完成が近づいた時、絵の具が輝いて見え、楽しいと思える」のだという。

 ルネッサンス期に使われていた「テンペラ」という技法で描いている日賀野兼一さん(福岡県)は、城などをモチーフにした5点を出品。特別企画として、延岡市在住のイラストレーター・みよこみよこさんとのコラボ作品も展示している。

 SNS(インターネット交流サイト)での交流をきっかけに実現したといい、「日賀野さんが上手に空間を作り、みよこさんが全体の色調を壊すことなく描いている。今までにない面白い作品で、さすがプロだと思った」と川中代表。

 このほか、延岡市北川町出身の北川朔さん、小林市出身の柳田也寿志さん、熊本在住の光武美沙希さん、今利美咲さんの作品も展示している。開場は午前10時〜午後6時。26日は店休。問い合わせはギャラリーかわなか(箟箍32・4036)まで。

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