本紙掲載日:2023-10-25
(8面)

地引き網体験「楽しかった」

力を合わせて綱を引っ張る子どもたち
甲斐さんから魚についての説明も受けた

方財小・美郷北学園

◆体験して、味わって

 延岡市立方財小学校(内藤功校長、27人)の3、4年生と美郷町の義務教育学校・美郷北学園(菊池みどり校長、86人)の2〜4年生は13日、同市の須美江海水浴場で地引き網漁を体験した。両校合わせて児童32人が参加。力を合わせて漁を楽しんだり、捕れた魚を堪能したりして楽しく交流した。

 体験は、県北部広域行政事務組合の県北の魅力発見学習支援補助金を受けて実施。講師は、近くで民宿「紺碧」を営む漁師の甲斐宏明さん(40)が務めた。

 甲斐さんから、みんなで息を合わせて綱を引っ張ること▽危険な魚もいるため軍手と履物は身に着けておくことを教わった後、二つのグループに分かれ、約100メートルある綱を力いっぱい引き寄せた。

 魚が入った網が近づくと、「見たい」と気持ちが高まる一方で、どんどん重くなる網に苦戦。必死の形相で引っ張り続けて網が砂浜まで届くと、児童は身を乗り出して捕れた魚を確認していた。

 甲斐さんはアオヤガラ、カワハギ、糸引きアジ、ツバメウオ、ムツ、ハコフグなど、一つ一つ見せながら特徴や食べ方を紹介。神経締めも実演し、魚をおいしく食べてもらうために漁師が行っている工夫も紹介した。

 方財小4年の菅松瑛太さん(10)は「引っ張る時、(体が)持っていかれそうで大変だった。捕れた魚は全部写真に撮ってほしいほどうれしかった」、美郷北学園4年の甲斐鈴美夏さん(10)は、「引っ張るのが楽しかったし、いろんな魚が捕れた」と感想。2人とも「食べるのが楽しみ」と心待ちにしていた。

 体験後には砂の造形にも挑戦し、かわいらしい亀やナマズなど、立体的な作品を創作。捕った魚で作られたフライやみそ汁などの魚料理を味わった。

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