ＪＡＬ機内誌１０月号に延岡

佐藤さんらの働き掛けで実現

　ＪＡＬ（日本航空）グループの機内誌、今月号の「スカイワード」（ＳＫＹＷＡＲＤ）で延岡市が紹介されている。「このまち探訪」というコーナーで、１ページながら「歴史と神話に出会う旅」というタイトルで延岡の魅力を端的にアピールしている。

　延岡を一望する愛宕山は神話に登場する出会いの聖地であり、新たな出会いの聖地として西南戦争で西郷隆盛が敗走した北川町俵野での出来事に触れている。

　愛宕山は神話にいう笠沙（かささ）の岬で、天孫ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメが出会った場所。そして、和田越の決戦で敗れた西郷が、いっときの安息を得た北川町長井のすぐそばにはニニギノミコトの御陵墓があった。そのために官軍が砲撃できずに西郷は可愛岳を突破できた。これがニニギノミコトと西郷の時空を超えた出会いだと紹介。「延岡は神話から現代までの、歴史ロマンにあふれている」と結んでいる。

　掲載は、延岡市の佐藤豊子さん（九保大同窓会会長）の尽力で実現した。佐藤さんは元ＪＡＬの国際線スチュワーデス（キャビンアテンダント）。何とか延岡をＪＡＬの機内誌で宣伝できないかと発案し企画。のべおか観光大使杉本隆晴さんに相談し、宮崎支店の２人を一日かけて案内するなどして延岡をＰＲ。社員２人も歴史ロマンあふれる延岡に魅了されて実現したという。