本紙掲載日:2023-10-26
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自然豊かな牧場で音楽フェス

牛も一緒に「ちほのわ」企画−高千穂

 高千穂町の音楽愛好団体「ちほのわ」(平井邦幸代表、7人)による野外フェスが22日、同町三田井の尾久保牧場で行われた。大勢の家族連れらが訪れ、美しい棚田や牧場の風景の中で音楽を楽しんだ。

 同牧場は、農林水産省の「日本の棚田100選」に選定された「尾戸の口棚田」と「栃又棚田」を望め、牧場主の佐藤祥三さん(67)が22頭の牛を放牧飼育している。

 野外フェスは「コロナ禍でうっ屈した日々を終え、高千穂から音楽の輪を広げよう」と初開催。平井代表(44)ら「ちほのわ」のメンバーが牧場主の佐藤さんの協力を受け、準備に約8カ月かけて実現させた。

 心地良い風が吹き抜ける晴天の下、岩手県から移り住んで16年目のシンガーソングライター〃Kucky〃こと平井代表が、高千穂町で最初に作ったという「始まりの唄」で開幕。町内外の出演者5組がバラード、演歌、自作の弾き語りなどを次々に披露した。

 場内には3事業者が出店し、ラーメンやフライドポテト、酒類などを販売。来場者は柔らかい牧草の上にシートを広げ、ゆったりしたひとときを満喫していた。

 友人に誘われて訪れた日向市の山田浩也さん(39)は「音楽が好きでイベントに参加することも多いのですが、珍しい形なので新鮮でした。内容も充実しているし、景色もすごくきれいで満足です」とにっこり。

 平井代表は「音楽を通じて高千穂の魅力を感じていただけたらうれしい」と話した。

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