賞の人ー日向ウオーキングクラブ（日向市）

２０２３年度夕刊デイリー明るい社会賞

◆歩い健康・仲間づくり−

　９月２５日、都農町内で次回１０月例会のコースの下見が行われた。あいにくの雨にもかからわず、橋口邦弘会長（８１）ら会員１３人が参加。目的地である都農ワイナリーを目指し、歩きながら安全性などを確認した。

　月１回の例会を軸に、ウオーキングを通して参加者の健康づくり、仲間づくりに取り組む。会員の中には延岡市、門川町の在住者もおり、会員外の参加も歓迎している。

　工夫しながら季節ごとに地域の歴史や自然を感じるコースを設定し、トイレの確保など心遣いを欠かさない。また、みんなから遅れそうな参加者には、あめ玉を渡したり、さりげなく言葉を掛けたりして、目配り気配り。決して置いてけぼりにしない。

　「みんなと一緒に歩くことで自分の体力も分かるし、みんなから力をもらえる」と橋口会長。ウオーキングを続けるうち「旅行に行った時にしっかり歩けるようになった」など変化を感じるようになるという。

　「ここを知るまではきついが、こうなったらもうやめられない。そういう人は笑顔が違う。その笑顔が、私たちにとって何よりの励み」

（推薦者＝弓削哲郎日向市高齢者クラブ連合会会長、中野富貴子、梅田絹子）