本紙掲載日:2023-10-27
(6面)

「五味」など学ぶ

東海小で味覚の授業−延岡

 食の大切さなどを学ぶ県内小学生を対象にした食育活動「味覚の授業」が25日、延岡市立東海小学校(山本敏校長、330人)であった。5年生児童46人が参加し、味の基本や味わうことの大切さを学ぶとともに、食べ物に感謝した。

 講師は、宮崎市の「洋康青果」宮崎山形屋店パティシエの川裕明さん(47)=延岡市出身=。児童は酢やコーヒー粉、塩、砂糖、だしを一品ずつ口に含んで味わいながら、味の基本である酸味、苦味、塩味、甘味、うま味の「五味」を学習。

 川さんは、味覚のほかに触覚や視覚、聴覚、臭覚でも味を想像できるとし、「舌にある味を感じるセンサーの味蕾(みらい)は大人になると少なくなる。子どものころにしっかり味を感じてほしい」と五感で味わう楽しさを伝えた。

 また、同日は、県の食育ティーチャーの盪碧嫉劼気鵝伊東寿子さんが来校し、塩や砂糖などを一人分ずつ容器に取り分けるなど、授業の下準備を行って川さんをサポートした。

 授業を体験した兒玉悠稔さん(10)は「五味の中に辛みが入っていないことを初めて知った」、甲斐稜大さん(10)は「五味について知らなかった。もっと食や味について学びたい」などと話していた。

 味覚の授業は、県や関係機関・団体で組織するみやざきの食と農を考える県民会議が主体となり、2015年度からスタート。初年度は県内の小学校6校、翌16年度は10校、17年度は30校と参加校は増え、昨年度は同71校で実施した。

 今年度は今月16日から12月19日の期間で、県内24市町村の80校(2849人)を対象に実施を予定している。

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