本紙掲載日:2023-10-30
(2面)

地域挙げてクリーン活動−延岡市黒岩地区

河川敷でごみ拾い−ウナギなどの放流も

◆美しい祝子川を守ろう

 延岡市黒岩地区の総ぐるみクリーン活動が22日、地元の大野町河川敷グラウンドであった。地域住民や黒岩小中学校(吉永登志孝校長)の児童生徒らが参加。美しい祝子川を守ろうと、ごみ拾いやウナギ、モクズガニの放流を行った。主催は黒岩地区青少年育成連絡協議会(小椋洋一郎会長)。

 活動は、祝子川漁業協同組合(江上敬司郎組合長)が中心となり、子どもたちが川に親しみ、地元の川をきれいに使おうという気持ちを育もうと、毎年開催している。

 河川敷グラウンドに集合した参加者は、河原を歩きながらごみ拾い。石の間に入り込んだごみも丁寧に除いた。

 続いてウナギ8キロ、モクズガニ20キロを放流。ヌルヌルするウナギに苦戦したり、モクズガニのはさみを恐れ、思わずカニの入ったバケツごと投げたりする子どもらしい姿が見られ、見守った大人たちの笑いを誘った。

 漁協組合員で、ひむか感動体験ワールド(ノベ☆スタ)で川遊びのガイドも行っている成崎聡さんによる講話もあり、祝子川は源流を含めて50キロメートルもあることやカヤック、釣り、沢登りなどさまざまな川遊びが楽しめることを説明した。

 この日は、特設した釣り堀にヤマメとニジマス約400匹を放ち、釣り体験もあった。釣りざおを手に今か、今かと待つ子どもたちに、成崎さんは「きょうはイベントだから必要ないが、通常は遊漁券がいる。費用は川の清掃のために使われている」と紹介。釣りの注意点も教わった参加者は早速、糸を垂らして釣りを楽しんだ。

 黒岩中3年の甲斐慧悟さん(15)は「川がすごくきれいで、改めてきれいな川を残したいと思った」と話した。

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