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4日まで、延岡・リバーパル五ケ瀬川一帯
◆水辺歩き、アートや物産展楽しもう アートと地域の魅力が融合した「新しい水辺文化の楽しさ」を発信する「東海さるく」が3、4日、延岡市牧町のリバーパル五ケ瀬川(山田大志館長)とその周辺で開かれる。約2週間、同館近くに滞在しながら作品制作を続けた学生アーティスト4人による作品の展示や歴史散策ツアー、物産展などを予定。多くの来場を呼び掛けている。 イベントの目玉である「アーティスト・イン・レジデンス」は、滞在型作品制作のこと。今年は東京芸術大学と金沢美術工芸大学から4人の学生が来延し、同館近くの民家を借りて共同生活を送っている。地元の人たちと交流を図り、作品作りに反映させている。 イベント当日は、同館周辺に4人の作品を展示。3日午前11時半からと4日午後2時から、主催する一般社団法人有田・井上文化財団の土井裕子理事長の解説付きで作品を見て回る「アート解説ツアー」がある。 また、学生による子ども対象のワークショップ(3日は正午から、4日は終日)、これまで参加した学生による作品展示や販売も実施。3日午前10時から、東京画廊の山本豊津代表、東京芸大の林武史教授、金沢美術工芸大のよしだぎょうこ教授と、土井理事長が「イメージと作業〜AIにできないこと〜」と題したトークイベントを開く。 また、お茶会、物産展、昔と今の写真展、ミズベライブラリーなどイベントが充実。歴史散策ツアーは、3日午前9時半から「大武さるく」、4日午前10時から「二ツ島さるく」が行われる。どちらとも要予約。 イベントは3日が午前9時半〜午後4時、4日は午前10時〜午後3時。問い合わせはリバーパル五ケ瀬川(箟箍42・3005)まで。 ◆学生アーティスト4人を紹介 「アーティスト・イン・レジデンス」で作品制作を続ける学生4人と制作途中である作品の一部を写真とともに紹介する。 ◇佐藤慧さん(22)=金沢美術工芸大学3年 来延し、最初にしたのが地域の人や散歩中の人らに「いらない物をもらえませんか」と聞いて回ったこと。置物などをもらい、同じく使われていなかったアユ釣り用の川舟に、それらの〃居場所〃を作っていった。 大学では彫刻が専門。「自分の中で彫刻で磨き上げることと、自分が整理した空間を作り、ここだと思える居場所を与えることは近い気がしている」と佐藤さん。川の見える畑の中に設置予定で、「豊かな気持ちになれば。(材料を)下さった方たちにも喜んでもらえれば」と期待する。夜にはライトアップも予定。 ◇茂木淳史さん(26)=東京芸術大学修士2年 「午後4時の影の形にアシを切ろう」がテーマ。作品作りの風景は、端から見ると草刈りだ。 「延岡に来て、こんなに街中に工場があるのかと驚いた」と茂木さん。大半を野口遵について調べることに充てた。印象的だったのが、愛宕山に登った野口が「この土地がほしい」とステッキで円を描いたこと。 彫刻の作品制作で使うシリコンを作っている旭化成というただのイメージが深まった延岡滞在。午後にできる影の形に沿ってひたすらアシを切りながら、ここで暮らす生態系の営みや循環についても思いをはせている。 ◇野口真美子さん(27)=東京芸術大学修士2年 「物質的に起こることと頭の中のイメージのギャップが、年齢を重ねるごとに離れていく気がしている。頭で考えるのではなく、延岡に触れてみたいと思った」 野口さんは、延岡に来て拾ったり、もらったりした流木やわら、さまざまな布を材料に、立方体作りをしている。 「何かの物質でできていて、光が当たったり、反射したりして物と認識しているはずなのに、そこら辺をすっ飛ばしている」と野口さん。 立方体はすぐに思い浮かぶのに、実際に作ってみるとなかなか形が整わないことを体感しつつ、制作している。 ◇辻上碧さん(20)=金沢美術工芸大学3年 「世の中にある曖昧な部分がある概念をくくりたいと思った」という辻上さんは、わらを編んで、円を作っている。 「何かを想像するとき、一人一人が思い浮かべる物は違うはずで、見たいけどはっきりできない。そういったものを大事にしたいと思った」 当日は、川沿いの遊歩道の対岸に円を設置し、のぞき込める形にするという。円の形を保ったまま設置することの難しさを痛感しているが、「循環の感じ。はっきりとしない曖昧なままでも、途絶えることなく回っている感じがいい」と、丸さにこだわっている。
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4日まで、延岡・リバーパル五ケ瀬川一帯
◆水辺歩き、アートや物産展楽しもう
アートと地域の魅力が融合した「新しい水辺文化の楽しさ」を発信する「東海さるく」が3、4日、延岡市牧町のリバーパル五ケ瀬川(山田大志館長)とその周辺で開かれる。約2週間、同館近くに滞在しながら作品制作を続けた学生アーティスト4人による作品の展示や歴史散策ツアー、物産展などを予定。多くの来場を呼び掛けている。
イベントの目玉である「アーティスト・イン・レジデンス」は、滞在型作品制作のこと。今年は東京芸術大学と金沢美術工芸大学から4人の学生が来延し、同館近くの民家を借りて共同生活を送っている。地元の人たちと交流を図り、作品作りに反映させている。
イベント当日は、同館周辺に4人の作品を展示。3日午前11時半からと4日午後2時から、主催する一般社団法人有田・井上文化財団の土井裕子理事長の解説付きで作品を見て回る「アート解説ツアー」がある。
また、学生による子ども対象のワークショップ(3日は正午から、4日は終日)、これまで参加した学生による作品展示や販売も実施。3日午前10時から、東京画廊の山本豊津代表、東京芸大の林武史教授、金沢美術工芸大のよしだぎょうこ教授と、土井理事長が「イメージと作業〜AIにできないこと〜」と題したトークイベントを開く。
また、お茶会、物産展、昔と今の写真展、ミズベライブラリーなどイベントが充実。歴史散策ツアーは、3日午前9時半から「大武さるく」、4日午前10時から「二ツ島さるく」が行われる。どちらとも要予約。
イベントは3日が午前9時半〜午後4時、4日は午前10時〜午後3時。問い合わせはリバーパル五ケ瀬川(箟箍42・3005)まで。
◆学生アーティスト4人を紹介
「アーティスト・イン・レジデンス」で作品制作を続ける学生4人と制作途中である作品の一部を写真とともに紹介する。
◇佐藤慧さん(22)=金沢美術工芸大学3年
来延し、最初にしたのが地域の人や散歩中の人らに「いらない物をもらえませんか」と聞いて回ったこと。置物などをもらい、同じく使われていなかったアユ釣り用の川舟に、それらの〃居場所〃を作っていった。
大学では彫刻が専門。「自分の中で彫刻で磨き上げることと、自分が整理した空間を作り、ここだと思える居場所を与えることは近い気がしている」と佐藤さん。川の見える畑の中に設置予定で、「豊かな気持ちになれば。(材料を)下さった方たちにも喜んでもらえれば」と期待する。夜にはライトアップも予定。
◇茂木淳史さん(26)=東京芸術大学修士2年
「午後4時の影の形にアシを切ろう」がテーマ。作品作りの風景は、端から見ると草刈りだ。
「延岡に来て、こんなに街中に工場があるのかと驚いた」と茂木さん。大半を野口遵について調べることに充てた。印象的だったのが、愛宕山に登った野口が「この土地がほしい」とステッキで円を描いたこと。
彫刻の作品制作で使うシリコンを作っている旭化成というただのイメージが深まった延岡滞在。午後にできる影の形に沿ってひたすらアシを切りながら、ここで暮らす生態系の営みや循環についても思いをはせている。
◇野口真美子さん(27)=東京芸術大学修士2年
「物質的に起こることと頭の中のイメージのギャップが、年齢を重ねるごとに離れていく気がしている。頭で考えるのではなく、延岡に触れてみたいと思った」
野口さんは、延岡に来て拾ったり、もらったりした流木やわら、さまざまな布を材料に、立方体作りをしている。
「何かの物質でできていて、光が当たったり、反射したりして物と認識しているはずなのに、そこら辺をすっ飛ばしている」と野口さん。
立方体はすぐに思い浮かぶのに、実際に作ってみるとなかなか形が整わないことを体感しつつ、制作している。
◇辻上碧さん(20)=金沢美術工芸大学3年
「世の中にある曖昧な部分がある概念をくくりたいと思った」という辻上さんは、わらを編んで、円を作っている。
「何かを想像するとき、一人一人が思い浮かべる物は違うはずで、見たいけどはっきりできない。そういったものを大事にしたいと思った」
当日は、川沿いの遊歩道の対岸に円を設置し、のぞき込める形にするという。円の形を保ったまま設置することの難しさを痛感しているが、「循環の感じ。はっきりとしない曖昧なままでも、途絶えることなく回っている感じがいい」と、丸さにこだわっている。