本紙掲載日:2023-11-02
(7面)

坂本丈武さん(門川)「にじみ絵」展

「二十一歳の作品展」を開いている坂本さん(木城町のアトリエ空にて)

12月3日まで−木城・アトリエ空

 シュタイナー教育の芸術体験の一つ「にじみ絵」を展示した、門川町宮ケ原の坂本丈武(じょうぶ)さん(21)の「二十一歳の作品展」は12月3日まで、木城町のアトリエ空(そら)で開かれている。鑑賞無料。午前10時〜午後5時。月曜日は休み。来場を呼び掛けている。

 シュタイナー教育は、芸術体験を通して子どもの意思や感情を育む哲学者ルドルフ・シュタイナー提唱の教育。坂本さんは通っていた保育園の療育クラスで、シュタイナー教育の指導者である内村繁子さん(60)=日向市富高=と出会い、10歳からさまざまな芸術体験を重ねてきた。

 その一つ「にじみ絵」は、パレットを使わずにぬれた紙に色を置き、色の出合う過程を楽しむ芸術体験。坂本さんは現在、延岡市内の就労継続支援A型事業所で働きながら週1回、内村さんの指導を受けている。

 作品展を開くのは昨年6月の「二十歳の作品展」に続き2回目。今回は約20点の「にじみ絵」を展示している。

 「光が大好き」と語る坂本さんらしく、一斉に空へと放たれた風船を描いた「日向市役所グランドオープン記念市民イベント」や、「虹の川」などは明るく優しい色合い。

 闇と対比させることで光を表現した「光と闇の世界」「宇宙に光る星のうず」「海につつまれた太陽」も印象的だ。

 また、動物学を学ぶようになって重点的に描くようになったというワシ、ライオンなど形あるものの作品も、その存在にふさわしい空間と色を感性のままに表現している。

 「いろいろな人に見てもらえてとてもうれしい。僕の絵に興味を持ってもらえたら」と語る。



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