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5日まで、野口遵記念館
◆4日、生け花パフォーマンス 延岡市華道連盟(夏田美代子会長)は4日から、延岡市東本小路の野口遵記念館で「第73回いけばな展」を開く。5日まで。同館の開館記念イベントの一つとして、4日午前11時から、華道家元池坊がプロデュースする「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」が生け花パフォーマンスを行う。来場を呼び掛けている。無料。 いけばな展には、連盟に所属する池坊、小原流、眞美生流の3流派から46人が出品。秋の花材を使った作品が並ぶ。 イケノボーイズのパフォーマンスには、延岡市北浦町三川内出身の馬場健さん(22)=京都府在住=が出演。大分県臼杵市出身の松川隆乗さんとともに、ステージ上で花を生け、生け花の魅力を発信する。 いけばな展は同館フリースペースで、時間は午前10時〜午後5時。5日は同4時まで。 生け花パフォーマンスは、同館や延岡総合文化センターなどで配布中の整理券が必要だが、当日、会場でも配布予定。問い合わせは野口遵記念館(箟箍31・3337)、延岡総合文化センター(箟箍22・1855)まで。 ◆「人生が少し豊かになる魔法」 IKENOBOYSメンバー・馬場健さん(延岡市北浦町出身)インタビュー 生け花パフォーマンスを行うIKENOBOYSは、伝統文化・華道の素晴らしさや奥深さを力強く伝えていくことを目的に、池坊華道を学ぶ若手の男性で構成され、2016年11月に誕生した。花を生けるメンズ、略して「イケメン」グループの一人として活躍する馬場さんに話を聞いた。 −−華道との出会いを教えてください。 三川内小学校3年の時、通っていたひかり児童館で開かれた華道体験に参加したのがきっかけです。すごくはまりました。 小さいときの僕は、話すことや表現することが得意ではありませんでした。やっと自分を表現できる、自分の考えを反映させられる。それが華道でした。月数回、習いました。 華道は自分にとってリフレッシュしている感覚で、生ける時、たまに周りの音が聞こえなくなる集中状態の瞬間があり、それがすごく心地よくて。リセットしている感覚でした。 中学生の時は卓球部に所属していましたが、教室の時間だけ練習を抜けさせてもらって、華道教室に参加していました。宮崎市の高校に進学後も、数カ月に1回は(始めた頃からの師である)夏田勝子先生のお宅でみっちり生けていました。 華道のことだけじゃなく、自分のモヤモヤしていることが花を生けていたら先生にばれてしまうんです。「何かあったのか」と聞かれて。びっくりしましたが、自分の素を見せることができる存在でした。 −−IKENOBOYSに加入したきっかけを教えてください。 高校生の時、一緒に歩いていた友人に「あの花きれいだったね」と話すと、「え、花あった?」と言われました。 「僕が見えている世界は、ほかの人には見えていないこともあるのかもしれない。少しだけみんなより花に気付くことができるなら、四季で変わる植物の感じや花の美しさを、同世代の人に伝えられる人になりたい」と思いました。 IKENOBOYSを見つけて、「やってみたい」と思い、相談した先生にも背中を押してもらって応募しました。 入ってみると、器の大きさが通常の5倍ほどあるなど規模感が違いました。人前で生ける、華道を知らない人のために分かりやすく解説する。大変でしたが、先輩方に技術的なことを教えてもらったり、勉強会があったりといったおかげで、今に至っています。 −−生け花はどんな存在ですか。 人生が少し豊かになる魔法だなと思っています。初めて生け花に出会ったとき、先生が(花材を)1ミリ動かしただけで雰囲気がガラッと変わっていって、小学生ながらに「あれ、魔法使いだな」と思ったのがスタートでした。その魔法にかかり続けているなと。 華道を始めて、道端の花や四季の美しさに気付けるようになったし、世界がちょっと明るく見えます。そういうところも魔法なんじゃないかなと思います。 −−延岡では初のパフォーマンスです。 中学2年の時、野口遵顕彰会のジュニア科学者の翼に参加し、野口遵について学んだり、東京に行ったりと、勉強させてもらいました。ですので野口遵記念館でできることが感慨深いですし、延岡でできることが僕にとっては驚いていて、びっくりしています。 恩返しになるかは分かりませんが、延岡に恩返しできるのであれば、恐れ多いですが頑張りたいなと思います。 僕が小さいときは、「華道を男子がやってもいいんだよ」って言ってくれる人はあまりいませんでした。 例えば親に結構反対されていたとしたら、言い返せなかったなと思います。自分は、ありがたくもいろんな人の支えで、そんなことはありませんでしたが、ほかの人は違うかもしれません。 華道の魅力や、そういった「好きなことをしていいんだよ」、「性別は関係ないよ」といったメッセージを、全体を通して伝えられたら、姿として見せられたらいいなと思います。 延岡をイメージした花材を使う予定です。華やかに延岡の秋を表現できたらいいなと思います。華道をしていない人にこそ、ぜひ見に来ていただきたいです。
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5日まで、野口遵記念館
◆4日、生け花パフォーマンス
延岡市華道連盟(夏田美代子会長)は4日から、延岡市東本小路の野口遵記念館で「第73回いけばな展」を開く。5日まで。同館の開館記念イベントの一つとして、4日午前11時から、華道家元池坊がプロデュースする「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」が生け花パフォーマンスを行う。来場を呼び掛けている。無料。
いけばな展には、連盟に所属する池坊、小原流、眞美生流の3流派から46人が出品。秋の花材を使った作品が並ぶ。
イケノボーイズのパフォーマンスには、延岡市北浦町三川内出身の馬場健さん(22)=京都府在住=が出演。大分県臼杵市出身の松川隆乗さんとともに、ステージ上で花を生け、生け花の魅力を発信する。
いけばな展は同館フリースペースで、時間は午前10時〜午後5時。5日は同4時まで。
生け花パフォーマンスは、同館や延岡総合文化センターなどで配布中の整理券が必要だが、当日、会場でも配布予定。問い合わせは野口遵記念館(箟箍31・3337)、延岡総合文化センター(箟箍22・1855)まで。
◆「人生が少し豊かになる魔法」
IKENOBOYSメンバー・馬場健さん(延岡市北浦町出身)インタビュー
生け花パフォーマンスを行うIKENOBOYSは、伝統文化・華道の素晴らしさや奥深さを力強く伝えていくことを目的に、池坊華道を学ぶ若手の男性で構成され、2016年11月に誕生した。花を生けるメンズ、略して「イケメン」グループの一人として活躍する馬場さんに話を聞いた。
−−華道との出会いを教えてください。
三川内小学校3年の時、通っていたひかり児童館で開かれた華道体験に参加したのがきっかけです。すごくはまりました。
小さいときの僕は、話すことや表現することが得意ではありませんでした。やっと自分を表現できる、自分の考えを反映させられる。それが華道でした。月数回、習いました。
華道は自分にとってリフレッシュしている感覚で、生ける時、たまに周りの音が聞こえなくなる集中状態の瞬間があり、それがすごく心地よくて。リセットしている感覚でした。
中学生の時は卓球部に所属していましたが、教室の時間だけ練習を抜けさせてもらって、華道教室に参加していました。宮崎市の高校に進学後も、数カ月に1回は(始めた頃からの師である)夏田勝子先生のお宅でみっちり生けていました。
華道のことだけじゃなく、自分のモヤモヤしていることが花を生けていたら先生にばれてしまうんです。「何かあったのか」と聞かれて。びっくりしましたが、自分の素を見せることができる存在でした。
−−IKENOBOYSに加入したきっかけを教えてください。
高校生の時、一緒に歩いていた友人に「あの花きれいだったね」と話すと、「え、花あった?」と言われました。
「僕が見えている世界は、ほかの人には見えていないこともあるのかもしれない。少しだけみんなより花に気付くことができるなら、四季で変わる植物の感じや花の美しさを、同世代の人に伝えられる人になりたい」と思いました。
IKENOBOYSを見つけて、「やってみたい」と思い、相談した先生にも背中を押してもらって応募しました。
入ってみると、器の大きさが通常の5倍ほどあるなど規模感が違いました。人前で生ける、華道を知らない人のために分かりやすく解説する。大変でしたが、先輩方に技術的なことを教えてもらったり、勉強会があったりといったおかげで、今に至っています。
−−生け花はどんな存在ですか。
人生が少し豊かになる魔法だなと思っています。初めて生け花に出会ったとき、先生が(花材を)1ミリ動かしただけで雰囲気がガラッと変わっていって、小学生ながらに「あれ、魔法使いだな」と思ったのがスタートでした。その魔法にかかり続けているなと。
華道を始めて、道端の花や四季の美しさに気付けるようになったし、世界がちょっと明るく見えます。そういうところも魔法なんじゃないかなと思います。
−−延岡では初のパフォーマンスです。
中学2年の時、野口遵顕彰会のジュニア科学者の翼に参加し、野口遵について学んだり、東京に行ったりと、勉強させてもらいました。ですので野口遵記念館でできることが感慨深いですし、延岡でできることが僕にとっては驚いていて、びっくりしています。
恩返しになるかは分かりませんが、延岡に恩返しできるのであれば、恐れ多いですが頑張りたいなと思います。
僕が小さいときは、「華道を男子がやってもいいんだよ」って言ってくれる人はあまりいませんでした。
例えば親に結構反対されていたとしたら、言い返せなかったなと思います。自分は、ありがたくもいろんな人の支えで、そんなことはありませんでしたが、ほかの人は違うかもしれません。
華道の魅力や、そういった「好きなことをしていいんだよ」、「性別は関係ないよ」といったメッセージを、全体を通して伝えられたら、姿として見せられたらいいなと思います。
延岡をイメージした花材を使う予定です。華やかに延岡の秋を表現できたらいいなと思います。華道をしていない人にこそ、ぜひ見に来ていただきたいです。