本紙掲載日:2023-11-03
(8面)

熟練の技で授業サポート

児童の横で指導する戸越さん
丁寧な指導に、順番を待つ児童も身を乗り出して説明を聞いた

恒富小6年生へミシンの使い方指導

◆高齢者コミセンの洋裁教室生ら

 延岡市立恒富小学校(平田政行校長、176人)は10月23日、隣接する恒富地区高齢者コミュニティセンターから洋裁を学ぶ教室生と講師の計10人を招き、6年生29人が家庭科の授業支援を受けた。教員だけでは行き届かない指導を、経験豊富な教室生らがフォロー。ミシンの使い方などを教わった。

 同センターでは、裁縫をはじめ陶芸や音楽、ダンスなど100を超える講座が開かれており、「熟練の方々の手を借りることができないか」と同校が依頼して実現した。

 授業はナップザックやトートバッグをミシンで縫い上げる内容。同センターの継続教室「洋裁リフォーム教室」で月2回学ぶ福寿草の教室生と講師の戸越佐代さん(82)が支援した。

 教室生らは自身のミシンを持参したり、授業前に来校して学校のミシンを調整したりと、万全の準備を済ませて児童と対面。前の時間に印付けとしつけ縫いを行った児童は、交代で教室生の横に座って、待ち針で固定する位置を確かめたり、ミシンの使い方を教わったりしていた。

 門村拓海さん(12)は「難しかったけど、ミシンの使い方が分かるようになった。普段使えるナップザックを作りたい」と笑顔。戸越さんは「意外とスムーズにできてすごいなと思った。これから成長していく中で、自分の洋服は自分で繕える力を付けてほしい」と期待していた。

 「非常にありがたい。すごく助かる」と平田校長。次回の授業でも支援が行われるという。

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