本紙掲載日:2023-11-09
(2面)

避難場所や危険箇所、歩いて確認

避難タワーの備蓄品を見学する生徒
空き家の現状を調査する生徒

防災フィールドワーク−延岡中

◆「新たな気付き」も

 年間を通して防災学習に取り組む延岡市立延岡中学校(粟田茂樹校長、283人)の2年生97人が10月26日、校区内を見て回り、防災意識を高める「防災フィールドワーク」に取り組んだ。

 この日は、生徒が居住するエリアごとに6班に分かれ、金重、出北、浜砂、長浜、惣領、別府、方財の各公民館周辺で調査活動。それぞれの地域の避難場所を確認しながら、災害が発生した際に危険な場所はないかなどを確認した。

 このうち、長浜公民館周辺の調査班は、地元の区長や市危機管理課の職員らと一緒に公民館近くの避難タワーや、延岡市消防団第3支団恒富第1分団第24部の拠点施設などを見学。空き家が増えている実態も目の当たりにし、「古い家は突然崩れる可能性もある」「レンガが崩れたら、この道は使えないかもしれない」などと、写真を撮影しながら意見を交わしていた。

 近藤颯士さん(14)は「消防団の施設を見せてもらったり、避難タワーに上らせてもらったり、普段住んでいる中でも新たな気付きが多かった」と感想。長浜町の甲斐善一区長は「子どもたちが、こうして地域の防災について考えてくれることは、われわれにとっても大変心強い」と話していた。

 今回のフィールドワークで撮影した写真や調査した内容は、今年度中に実施する防災マップ作りに活用するという。

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