本紙掲載日:2023-11-09
(2面)

情熱絶やさない生き方に触れる

県北地区日中友好交流推進会の「秋の講演会」

県北地区日中友好交流推進会「秋の講演会」

 県北地区日中友好交流推進会(佐藤邦典会長)は10月28日、延岡市東本小路の野口遵記念館で「秋の講演会」を開いた。講師はNPO法人コノハナロード延岡市民応援隊コットンロードプロジェクトリーダーの武田弘子さん(82)と同市の冒険家・松田正俊さん(39)。市民ら約80人が訪れ、体験談などを聞いた。

 「ささやかに生きる苦難とチャレンジの82年間」と題し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の訓練服姿で登壇した武田さんは、25年ほど前から始めた友禅染、知人の誘いで延岡分団を結成した日本宇宙少年団、延岡への恩返しにと始めたコットンロードプロジェクトを中心にこれまでの歩みを紹介。個展の開催や宇宙検定試験合格、コットンの初収穫、2019年度の市文化功労者受賞などに触れ、「夢を持ち続けて努力すれば誰でもかなう」とし、情熱を絶やさない生き方の意義を説いた。

 また、松田さんは「ぶら地球自由人の世界よもやま話」と題し、これまでに自らの足で縦断、横断に挑んだユーラシア大陸やアメリカ大陸、オーストラリア大陸などでの出来事を振り返った。

 現地の写真やテントの実物を披露し、「バッグの総重量を1日背負っても大丈夫な7キロ程度にするため、歯ブラシや耳かきなどを半分に切る」「最短距離を取るために可能な限り高速道路を歩く」「節約のため基本はテント生活。ホテル利用は3週間から1カ月に1回ほど」といった長旅を乗り切るノウハウを伝えるなどした。

 会場を訪れた市民らは、地元の内外で苦労や努力の末に充実した生活を送る2人の話に興味深そうに耳を傾けていた。

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