本紙掲載日:2023-11-10
(2面)

城山で防火体験イベント

鳶職人のはしご乗り−曲技に盛んな拍手

◆キャッスル・ハッスル

 子どもたちが延岡城と防火の知識を学ぶ体験型イベント「のべおかキャッスル・ハッスル2023」が5日、延岡市の城山公園などであり、伝統的なはしご乗りの見学や放水体験などを楽しんだ。主催はケーブルメディアワイワイと延岡青年会議所。

 かつて存在した延岡城で天和2(1682)年に、三階櫓(やぐら)などを焼失する火災(天和3年とする資料もある)が起きた歴史に着想を得て企画。城山公園二の丸広場では、宮崎市を中心とした鳶(とび)職人でつくる県鳶技能士会(松浦秀次会長)の約20人が、江戸時代から伝わる纏(まとい)振りとはしご乗りを披露した。

 垂直に立てた長さ6・5メートルのはしごの上で熟練の職人が次々に曲技を繰り出すと、観覧客は盛んに拍手。子どもたちは父母らから「昔は、ああやって高い場所に上って火を消していたんだよ」などと教わっていた。

 また、市消防署の消防隊が城山からの出火を想定した消防車両からの放水訓練を実演。その後、子どもたちは消防服を着て、小型ホースを使った放水や水消火器による消火訓練を体験し、消防士気分を味わった。

 近くのカルチャープラザのべおかでは、プラスチックの大皿や画用紙、ビニールひもなどを使った纏作りの工作、「延岡城と火災」をテーマにした講話も実施。参加した家族連れは楽しく休日を過ごしながら、学びも深めていた。

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