それぞれの思い音楽に乗せて

ロブスター混声合唱団−再結成２０周年記念演奏会

　延岡市のロブスター混声合唱団（山本満之代表）の再結成２０周年記念演奏会が１０月２９日、同市の野口遵記念館で開かれた。歌を愛する仲間たちの心のハーモニーが観客の胸を打った。

　終戦間もない１９４８年、海老原吉之さんを中心に発足した。約２０年間の活動後に休止し、２００１年に再結成。コロナ禍のため２年遅れで再結成２０周年の記念演奏会を開いた。

　中田喜直の「小さい秋みつけた」、スタジオジブリの「となりのトトロ」など親しみやすい曲で始まり、客席の子どもたちを喜ばせた。

　後半は「人生の応援歌」として、混声合唱とピアノのための「きぼうの唄」などを力強く歌った。

　男声合唱団「ひむかグリークラブ」のステージや来場者と「紅葉」を歌うコーナーもあった。

　音楽を愛し、歌う喜びを分かち合いたいと情熱を傾ける今村愛子さんの指揮、合唱団を長年支える糸井美代子さんの温かなピアノ。それぞれの思いが詰まった演奏会だった。