本紙掲載日:2023-11-11
(7面)

11月11日は介護の日−門川町

和気あいあいと「いきいき百歳体操」に励む平城東地区の皆さん

筋力高めて介護予防−いきいき百歳体操

 門川町は県内の他市町村に先駆け、2011年7月から介護予防を目的とした高知市発祥の「いきいき百歳体操」に取り組んでいる。

 同体操は筋力を高めることで体力を付ける約30〜40分間のプログラム。映像を見ながら音楽に合わせ、0から2・2キログラムまで10段階に負荷を増やすことのできる重りを手や足首に着け、じっくり、ゆっくり体を動かす。

 立ち上がる動作を楽にするための運動、転倒しにくくするための運動、布団から起き上がる動作を楽にする運動なども組み込まれている。

 町内では現在、全体の約9割に当たる38地区で実施されている。

 その一つ、平城東地区ではリーダーの吉田美香さん(79)と布施照子さん(83)、区長の佐藤實さん(76)らを中心に毎週水曜日午前9時から、平城団地集会室に集まった十数人で、和気あいあいと励んでいる。

 参加者の多くは80代で最高齢は101歳。「とにかく明るい」と評判の地区だ。

 同体操の効果を尋ねると「体力が現状維持できている、ということが効果かな」と佐藤さん。吉田さんは「しばらく休んだ時に効果が分かる」とうなずく。

 地区には1人暮らしの高齢者が多く、互いに会っておしゃべりするのも楽しみの一つという。体操後の卓球バレーも人気で、交流を深めたり、情報を共有したりする場になっている。

 課題は参加者の高齢化という。「もっと60代、70代の若い人たちを増やしたい」と佐藤さん。「百歳体操」と言うと抵抗を感じる人もいるため、同地区では「健康体操」と呼んで参加を呼び掛けているという。

 布施さんは「1回参加してみたら楽しさが分かる。声を掛け合って仲間を増やしていけたら」。

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