本紙掲載日:2023-11-11
(8面)

「旅する美術館」高千穂町へ

収蔵作品から厳選20点−15日まで


 県立美術館(武田宗仁館長)の収蔵作品からえりすぐりの美術品を展示する「旅する美術館」が、高千穂町コミュニティセンターで始まった。15日まで。観覧無料。時間は午前10時〜午後5時。

 県民が気軽に芸術へと触れられる場を提供し、地域の文化振興へつなげる狙い。「移動美術館」と銘打って1996年に始まり、同町では5年ぶり3回目の開催。今年度は椎葉村(2〜7日)に続いて2カ所目となる。

 会場には、約4200点から厳選した20点を展示。パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、和田英作ら国内外で名をはせる芸術家の名作に加え、瑛九(宮崎市出身)、塩月桃甫(西都市出身)、黒木貞雄(延岡市出身)ら郷土作家の作品がずらり。32年に県庁が新設された際、山元春挙が描いた同町ゆかりの写生画「高千穂峡」の特別展示もある。

 初日の10日はオープニングセレモニーがあり、テープカットの後、町立高千穂中学校(金丸智弘校長、240人)の1年生約30人や地域住民らが来場。学芸員による作品解説に耳を傾け、熱心に鑑賞していた。

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