本紙掲載日:2023-11-13
(1面)

のべおかSDGsネットワーク発足

「のべおかSDGsネットワーク」の設立総会

「持続可能な社会づくり」推進

◆輪を広げるワールドカフェも

 県内で唯一、国から「SDGs未来都市」に選定され、九州で初の「自治体SDGsモデル事業」に取り組む延岡市は10日、広く市民に活動を広げるための「のべおかSDGsネットワーク」を設立し、市内の主要な官民29機関・団体でスタートを切った。今後も賛同の輪を広げながら、市民意識を高めていく。

 市は、学校、家庭、地域と並ぶ第4の存在として設立した一般社団法人「延岡こども未来創造機構」、理数教育とものづくりを組み合わせた「STEAM教育」や不登校特例校によるオンライン学習支援、企業の脱炭素を推進する森林由来Jクレジット創出事業、環境省から選定を受けた「脱炭素先行地域」事業、国から全国3番目(九州1位)の交付金を受けて取り組むデジタル田園都市国家構想交付金事業などが認められ、5月に内閣府からSDGs未来都市に選ばれた。

 また、その中で提案したDX(デジタルトランスフォーメーション)とGX(グリーントランスフォーメーション)を両輪とするまちづくりが、「特に先導的な事業」として、九州で唯一の自治体SDGsモデル事業(補助金上限1500万円)にも選定された。

 市役所で開かれた同ネットワーク設立総会には、既に市の長期総合計画策定などを通してSDGsに関する事業に携わってきた機関・団体の代表が出席。

 まずは市役所がモデルとなる取り組みを実施、推進し、同ネットワークを通して市全体の機運醸成を図るとする目的などを確認した。

 今年度は、「〃行動する市民〃を育てる」ことを目指し、自治体SDGsモデル事業補助金を活用して来年2、3月に、年代や性別、国籍などに関係なく幅広い市民がテーブルで気軽に意見交換する「ワールドカフェ」を2回開催する。

 また、2月3、4日に開く子ども向け職業体験イベント「アウトオブキッザニアinのべおか」に併せ、SDGsを身近に感じられるような市民向けの体験イベントやパネル展を実施。

 市内の個人や団体・企業などの活動事例を発信していく専用サイト「SDGsアクションブック」も構築することにしている。

 ネットワーク設立に際し、読谷山市長は「SDGsが大事だと理解し、何かしたいと思っていても、何をしていいのか分からないという市民の方も多くいると思う。まさにその点をつくっていくのが、皆さんの意見を踏まえた施策づくりになると思っている」と意義を語り、活発な提案や情報発信に期待。最後に「延岡市SDGs推進都市宣言」を読み上げ、委員全員の拍手で採択した。

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