本紙掲載日:2023-11-13
(8面)

当事者の困り事、気持ち考える

ハンディキャップ体験学習−上南方小中

 延岡市立上南方小中学校(小林美和子校長、143人)で10月20日、ハンディキャップ体験学習があった。小学6年生20人と中学1年生17人がそれぞれ体験。体験を通して当事者の困り事や自分のできる事を考えた。

 小学6年生は車いす体験を、中学1年生はアイマスクの着用体験や高齢者の疑似体験を行った。

 このうちアイマスク着用体験では2人一組になり、着用した1人が目の不自由な人役、1人が介助役を務めた。

 より苦労したのが介助側。日ごろの生活では不自由さを感じにくいため、通路の段差や幅の変化などに気付かないまま誘導しようとし、指導員からは何度も「見えている状況はすべて伝えて」と声が飛んだ。

 また、高齢者の疑似体験では、腰や膝が曲がった状態に慣れず、視界がぼやけて近づかないと文字が書けず新聞が読めなかったり、手先の自由が思うように利かなかったりと、不自由さやもどかしさを体感していた。

 中学1年生の森本莉生さん(12)は「アイマスク体験は、(介助側だったときに)段差などを伝えて、誘導するのが難しかった。優しく伝えられるようになりたい」。前田瑛仁さん(13)は「重りを付けている時、思った以上に動けなかった。寝たきりのひいおばあちゃんはこんな感じなんだと分かった。困っていたら介助してあげたい」と話した。

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