本紙掲載日:2023-11-13
(9面)

真心込めた作物PR、販売

高千穂高校で開かれた「第43回宮尾野農場祭」

高千穂高校の宮尾野農場祭

 県立高千穂高校(長友美紀校長、266人)が実習用の宮尾野農場で生産した農畜産物を販売する「第43回宮尾野農場祭」が11日、同校であった。生産から流通までを実践的に学ぶ生産流通科生33人が店頭に立ち、真心込めた作物をPRした。

 学習成果の披露や地域との交流を通じ、農業に対する理解を深める恒例行事。高品質な商品を市場よりも安価で売り出すことから、地元住民らが押し寄せる名物イベントとして親しまれている。

 農場では園芸(草花・野菜)、畜産、茶林業に関する生産に取り組んでおり、この日はミニトマト、カボチャ、白菜、ビオラ、シクラメン、A4等級以上の牛小間肉、乾燥茶葉などを陳列。例年にたがわず大勢が訪れ、飛ぶように売れた。

 校内に立つ県立延岡しろやま支援学校高千穂校(出水悌二校長、3人)も出店し、手作りのティッシュカバーや木工品、壊れて使用できなくなった高千穂高校剣道部の竹刀を活用したキーホルダーなどを販売。こちらも同様に好評を博した。

 初めて訪れたという日之影町の山本秀幸さん(71)は「米、ティッシュカバー、お菓子などを買った。店で買うよりも安いし、高校生が授業で作った物なので安心感がある」とにっこり。

 園芸部門を専攻する3年生の平木優亜さん(17)は「最初は緊張で慌ててしまったけど、お客さんと接するうちに楽しくなった。私たちが一生懸命育てた作物で笑顔になってほしい」と話した。

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